今日は短文である。ネタに窮しているのである。
飛行機に乗って、
もはや、日本なのかどうかもわからない。
手塚眞版と同じく、岩場的な海岸線なのだろうなと思う。
ブラック・ジャック邸はどこにあるか？
出崎統版と手塚眞版では、設定が大きく違う。
どちらも東京でないことは間違いない。
（けど、この記事で現実の地図と照らし合わせて、あてっこをする気はない）
手塚眞版は、関東のどこかの都市の郊外の海辺である。
手塚眞版「ブラック・ジャック」
KARTE:09 「もらい水」
テレビの気象予報士
「気象情報です。関東全域に、大雨洪水警報が発令されています。（後略）」
都市が小さく、東京タワーはない。
そのくせ、高層ビルがある。
KARTE:52 「一瞬の目撃者」
岬が長くのびていて、断崖絶壁なので、例えば九十九里浜のような砂浜型の平坦な海辺ではない。海岸線が入り組んでいる。
（KARTE:60 「過去ある二人めぐり合い」）
別荘が立つような山も近くにある。
（手塚眞版「ブラック・ジャック」
KARTE:09 「もらい水」）
なんとも無難で、かつ、いろんな話の展開ができる優秀な設定である。
（最初この記事を書いた時、「KARTE:20 山手線の哲」の話をすっかり忘れていた。もしかしたら東京にも、上に書いた条件をすべて満たす、のどかな都市があるのかもしれない？）
さて、問題は出崎統版OVAなんである。
なんと、
KARTE9 「人面瘡」で
「緑右ハンドルの自家用車で家を出て、
（絵的な配慮なのかわからないが、このカットでは右ハンドルである）
飛行機に乗って、
タクシーで世田谷赤目台に乗り付ける」シーンがあるのである。
ついでに、
KARTE10「しずむ女」で
近所にこんな標識がある。
もはや、日本なのかどうかもわからない。
実際、劇場版冒頭では、パーカー病院（と推測できる？どこにあるかはわからない）でのリサ・シーゲルの手術に行った時は、たった3日でとんぼ返りしている。
でも、彼女が再発した時は、シーゲル家（イギリス？）に行くのに飛行機を使っているのである。
（→もしかして、パーカー病院・シーゲル家とブラック・ジャック邸の距離は、例えば日本&中国くらいなのか？）
もう、ほんとにどこにあるのかさっぱりわからない。
それにしては、12KARTE+劇場版のうち、5つが日本舞台ものなのが解せないが。
まあ、感性の赴くまま、自由に作っているんだろうな。
なお、出崎統版のブラック・ジャック邸、岬の辺りの海は、かなり潮の流れが早い。
KARTE6「雪の夜ばなし、恋姫」
手塚眞版と同じく、岩場的な海岸線なのだろうなと思う。
短文では済まなかった。