ある日のデート



復縁彼氏の元彼くんに

また見た目のことを言われました



「ひよりはなぁ、後はおしりがぷりっと上がったら完璧なのになぁ……」




今までいろいろと言われてそのうち8割くらいは

改善できるよう努力してきましたが

ここにきて新たな部位がまた増えました



ひ「ほらぁ、1個直してもまた別の気になるところが出てくるから

キリがないって言ったじゃん」



「キリはあるよ」



ひ「ないっす、おしりを上げたら次は太もも

その次はどこか分からんけどまた違うところ

その度に私は必要と感じない努力をしなくちゃいけないの?」



「おしりの次はないかもしれない」



ひ「それはないね、あなた完璧主義だもん」




「そしたら、また努力すればいいじゃん

ひより、俺がいるからってサボってない?」




ひ「してますよ~

毎日腰回しして、カーフレイズして

毛穴のためにクレンジングのときに乳化させて

いろいろ手間をかけてます」



「それはありがとな

鼻の毛穴もなぁ、後はここだけなんだけどなぁ

そしたら、【かわいい】から【かわいいかわいいかわいい】

って感じになるんだけどなぁ」



ひ「おしりだけじゃないじゃん」



「鼻の毛穴はずっと言ってる

む、ひより、おでこのうぶ毛が目立つぞ

ちゃんと剃れよ」

 


私の前髪をかきあげながら

彼がそんなことを言った



ひ「ほらまた出た!

前髪で隠れるからいいんだよ~」



「そんなこと言って!

見えないからいいってわけじゃないだろ

そういうところで手を抜くのがどうなの?

って話をしてる」




さっきまではポップに返事をしていましたが、

そこまで言われる筋合いはないです


自分でも、すっ、と声のトーンが下がっていくのが分かりました




ひ「効率化と完全性は両立できないし

時間が無限にあればできるけどね

仕事だってそうでしょ、8割でも出していかなきゃいけない」



「そりゃ、仕事なんて完璧にするもんじゃないしな

効率的に進めていくべき」




ひ「生活も同じ

だって、使える時間は限られてる」



「そんな時間がかかることじゃないだろ」



ひ「そんな時間がかかるものじゃないことでも

あれもこれもそれもって言ったら

結局、時間かかるでしょ

どれだけあなたの完璧主義で私の時間使わせるつもりなの?」



ひよりは怒るとすっと冷めて

声の調子が一定になるタイプなのですが、

最近の彼はそれが「怒っている状態」ということが

分かってきたようで



「わかった、あんま言わんようにするわ」




と引き下がってくれました




努力を認めてもらえるのは嬉しいけれど、

条件付きの『かわいい』は少しだけ苦しいな、と思います