⬇前回のお話はこちらから
コンビニへと向かった復縁彼氏の元彼くんを見送り
施設の電話番号を調べて電話をかけるひより
結果は「そういう落し物は届いていない」とのことでした
呆然とするひより
「ひより、電話かけたか?」
車に乗り込みながら元彼くんがそう聞いた
ひ「かけた……届いてないって……」
絞り出すような声でそう告げると
「自分の連絡先は伝えたか?
見つかったときに電話してもらえるように」
ひ「うん」
「そうか、じゃあ帰るぞ」
ここまでひと言もひよりのことを責めない彼に
申し訳ない気持ちになりました
ひ「元彼くん、ごめんね
せっかく買ってくれたのに」
涙が溢れてくるのが自分でもわかりました
「いいよ
物はいつか壊れたり、無くなったりするものだから
それよりも、ひよりが無事ならそれで」
予想外の優しい言葉に嗚咽が溢れてきました
彼はぎゅっと私の手を握ると
車を走らせ始めました
涙が止まらないひより
嗚咽混じりの泣き声だけが
車内の隙間を埋めていく
沈黙を破ったのは元彼くんだった
「ひよりにものをあげた途端にこれだもんな~
ひよりにとって、指輪ってそんなに大事なものじゃなかったんだろうな」
ひ「それは違うよ
毎日つけて、すごく大事にしてた
指輪を外したときになくさないように
ケースも買ったし」
涙は止まることを知らなかったけれども
それでもしっかりと反論するひより
続きます……
