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この2万円で身につけられらもの……

いや、指輪を買おう



誕生日もまだ少し先だったので

とりあえず下見だけのつもりだったのですが、

お金を先にもらっていたこともあり、

一期一会の出会いで即決購入したひより



さっそく次のデートではめていき

復縁彼氏の元彼くんに見せびらかすことにしました



LINEでアクセサリーを購入したことと

次に会ったときに見せる旨を伝えていたひより




当日は右手の薬指に指輪をはめていき

元彼くんから突っ込んでくれるかなぁ、と

会ってから少しは様子見をしていましたが

一向に触れてくれないのでひよりから言うことにしました




ひ「見て、これ買った」



右手の薬指に光る指輪を見せる



「指輪にしたのか」



ひ「うん」



「よかったな」




さらっと流されてしまった「指輪」に

胸のあたりがきゅーっとなりました



「指輪」って特別なんだけどな……

一応、「あなたが私に贈った指輪」なのにな

元彼くんにとってはイヤリングも指輪も同じなのかな



ひ「元彼くんも指輪買う?ペアにしようよ」



「俺はアクセサリー着けるのは慣れん

この時計だって最初はつけたくなかったけど

せっかく買ったし、つけてたら慣れてきたけど」



ひ「指輪だってつけれていれば慣れるよ」



元彼くんはそれには答えませんでした



いつもそう

将来の話を仄めかすと

いつも黙る



この宙ぶらりんの状況で

復縁してもう半年は過ぎているのに

私は何を頼りに

結婚の焦りと不安と戦えばいいんだろう




この日も

彼はいつものように私を抱いたけど

何度も唇を重ねたけど



私は本当にこれでいいのかな……

もう彼は諦めた方がいいのかな



誕生日が来れば、また歳をとる

日に日に迫るその足音を聞きながら

焦りと不安に押しつぶされてしまいそうでした