⬇前回のお話はこちら





眠るつもりはなかったのだが

どうやら眠ってしまっていたらしい



スマホで時間を確認すると

まだ20分程度しか経ってなかった



そのままLINEを開いて

さっきの出来事が現実にあったことなんだ、と

重苦しい気持ちになった



立ち止まってる時間はない

使った時間は戻ってこない

せめて、これから使う時間を無駄にしないようにしなくては……


意を決して

元彼くんにLINEを送った



ひ「LINEでこのままさようならは嫌だから、

一度会って話せませんか?」



「別れ話だったのか……

ひよりがそう決めたんなら1回話そう」



ひ「元彼くんがそう決めたんだよ

親に話さなければいいというのは、この先別れるからでしょ」



「ひより、落ち着け、そうじゃない

明日から山に行くから、そっちに戻ったら1回話そう」



ひ「私は落ち着いてるよ

うん、じゃあ、また」



振られた、と思ったのだが……

話し合いはすることになった



彼が戻ってくるのは次の次の週

どこか落ち着かない気持ちで

週末は父と別居中の母のところへ行くことになった




彼には親に話さなくていい、と言われたものの

母に話してみようか、と思った


上手くいってるのではなく、

上手くいってなくて落ち込んでいるのだと

相談ベースでその日話せる気持ちだったら

話してみよう、と思った


母は心配するだろうか……

心配させるくらいなら話さない方がいいだろうか


私は親になったことがないから

こういうとき、親がどう思うのかは分からない