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次の日



「〇〇、たぶん他の人が行くわ」



とLINEが来た



安心したせいか

散々悩んだ時間を返してよ……と

睡眠不足だった私は彼を恨めしく思ってしまった



ひ「そっか」




ちょうどその週末に母親に会う予定があったひより



今回みたいに急に転属がある可能性があるなら

親に彼氏の存在を伝えておいた方がいいのかな……

とふと思った



しかし、ひよりはアラサー

安易に彼氏がいると言って親に期待をさせて

別れてしまったとき、がっかりさせたくないなと

常々思っていて


だからこそ、自分に彼氏がいることは言っていなかった



最近前にも増して関係も良好だったので

思い切って元彼くんに相談してみることにした



ひ「今週末親に会うんだけど、

彼氏がいることを伝えておこうかな、と思って

今回の件は大丈夫だったけど、

また急に転属になる可能性があるって考えたときに

親をびっくりさせたくなくて……」



「ついてくるわけでもないのにか

まぁ、いいけど」



ひ「そうなったら、ついていきたいと思ってる

もちろん、入籍はしてもらうけどね」



「脅迫だー」



ひ「脅迫じゃないです、交渉です」



「言いたいと思ったら言えばいいし

言いたくなければ言わなくていいんじゃない」



ひ「いや、そうもいかない

親にむだに期待させたくない」



「彼氏がいる、イコール結婚とはならないだろ」



ひ「私の年齢がもっと若ければね

アラサーなんです、あなたも私もいい歳です

この先別れる予定があるなら、言いたくない」




「じゃあ、言わなければいいんじゃない」




その答えにひよりの目の前は真っ暗になった




どこか他人事な彼

結婚前提で復縁したはずなのに、

彼はその約束を忘れたのだろうか……



せっかくいい感じだと思っていたのに

私は……私の時間は……



自分の体がやけに重く感じて

座っているのもしんどく感じ

ベッドに倒れ込んだ




続く……