この彼はパーティー開始前に
会場のエレベーターに同乗した人だ
彼はブースに入ってきて私を見るなり
「エレベーターでお会いしましたね」
と言った
「ええ、その節はお世話になりました」
彼は私の方を少し見て
「やっぱりお若いですね……年上すぎてすみません
エレベーターで見たとき、今日のパーティー
20代前半の人が来るやつじゃないはずだけど……
と思って……」
と、年齢のことを言うが
彼は36歳
微妙さんもとい最低さんと同い年だ
「とても若く見てくださって嬉しいのですが
私アラサーなので……20代前半なんてとてもとても」
「……それでもお若い」
「私は身長が低いので若く見えたのかも
しれないですね」
「……そう、なんですかね」
彼は再び私を一瞥すると
ギギギ……と軋む音が聞こえてきそうな感じの
ぎこちない相づちを打ち
それ以降は一切こちらを見ずに話して
トークタイムが終わった
会話もこちらが振るものに答えるのみで
私には全く質問をしてくれなかった
今思い出してもイライラするので
この場を借りて言いたい
……あのさ、私あなたに何かした?
なんでそんな感じで話されないといけないの
逆サバ読むメリットは女性にはないし
これに参加することで
お金をもらってるわけでもない
私もあなたと同じイチ参加者だ
たとえ範囲外だとしても
その瞬間は楽しく過ごそうと
お互いに努力するべきじゃないだろうか
それとも
範囲外だけど楽しく話す努力をすることで
私に勘違いされたくなかったんだろうか
勘違いだったら
マッチングしないだけだから
いいよ、そんなの
わざわざ傷つけないでよ