小説2
その朝はひどい朝だった。
ぱっと目を覚まして、時計を確認すると、目覚まし時計は電池切れ、おまけにいやに寒いと外を見ると、しんしんと雪が降っていた。
「おいおい、これじゃチャリでいけねえじゃねえか…!」
急いで壁際にかけてあるスーツを取って着替える。充電しておいたはずの携帯を開くと「8:30」の文字が光る。やばい、一時間の遅刻。
そしてふと、画面の上を見ると、充電していたはずの携帯の電池が「1」を示している。
「…いくらなんでも、ついてなさすぎだろ!」
しかし、止まってる暇はない。僕はスーツを着込み、玄関のコートを取って、マフラーを巻く。いい加減、上司からの愚痴も聞き飽きたが、これはどうやら、今日も聞くことになるらしい。
僕は溜め息とも悪態ともつかない声を出して、革靴をひっかけ、傘をひっつかみ外に飛び出し、鍵をかける。
古びたアパートの階段は狭く、雪で滑りそうになるのを堪えながら、駆け足で降りる。
傘をさして駅を目指す。風呂はあるとはいえ、この古びたアパートの魅力が駅から近いというのがあってよかったと心の底から思う。
雪はしんしんと降り積もっていく。生まれも育ちも都会の俺にとってはこの上ない悪条件だった。
「頼むよ、全く・・・。」
俺はただただ下を向いて、踏んばるように、自分の足の裏の感触を確かめるように、進んでいく。雪の噛む音は、無音の街でひどく鮮明に聞こえる。
・・・無音?
僕はそこで少しの謎に気づく。
いつもに比べて、何かが足りない。そんな違和感がまとわりつく。
俺は顔をあげて、周りを見渡す。
そこは駅前の商店街だった。いつもなら、どこの店も朝の準備の音が聞こえているそのはずだった。
しかし、そこにはなにもない。ざわめきも、人の声も、なにもかも。まるでゴーストタウンみたいに、生気のかけらもない。
そして、僕は、ふと前を見上げる。
そこにいつも都庁が見えていた。新宿を代表する高い高いビル。けれどそこには
「なんだ、ありゃ…。」
どうしようもないほど、黒々とした大樹があったのだった…。
続く
小説1
「なあ。」
僕がそう声をかけると、彼女はひそやかに首をかしげて、笑ってこちらを向く。
「なに?」
「ここ、だったよな。俺たちがあったのって。」
「そうね。」
それは十年前僕と彼女が出会ったきっかけ。ひどく目覚めの悪い朝。
「随分様変わりしてるな。ここらへん。」
僕は周りを見渡しながら、そんなことを言う。彼女はキョトンとしたあと、諦めをにじませて笑う。
「しょうがないわね。あそこから逃げ出して、私たちだって様変わりしていったんだから。」
「そっか…。そうだな。」
「ええ。」
足の裏には、ひどくざらざらとした感触が伝わってくる。風で流されていく砂の音が聞こえてくる。
そうして、時の澱みの底に足を踏み出す。
「これ、終わったらどうする?」
彼女は笑いながら、僕に問いかける。
「さあ、どうしようかな。考えてなかったや。」
目の前にあるのは高き廃墟の連なり。人間の業と欲望のなれの果て。
「とりあえず、うまい飯が食いたいかな。」
「もうご飯のことばっか。」
そうして、彼女と僕は笑いを絶やさぬまま 、
昔「新宿」と言われた死の街に入っていくのだった。
続く
東のエデンとけいおん!
東のエデンも三話目です!
あれって、脚本書いてるの、佐藤大なんですね。エウレカ書いた人。なんか脚本のテンポが似てるので。
間の使い方とかそこら辺。あとおっさんの渋さを書いたらこの人は天下逸品だと思うのはおれだけではないはず。
しかし、三話目にして、おっさんが死ぬところも、この人らしい。
あと、やっぱり監督が攻殻の人だからか、やっぱりパン(引き)の演出はめちゃくちゃいい。
構図といい何といい、実にパラレル的な現代を想起させる演出です。
そして、今期一番人気の呼び声高い「けいおん!」
CDも発売されて、またオリコンを賑わすこと請け合いですね。
しかし、今日の澪のかわいさは異常だろ、常考。
フジツボがぁ、フジツボがぁ!
今日はそんなアニメの感想。
ちなみに今日の澪の感じは、またシナリオに反映できそうな感じ。
いろいろ、取り入れていきたいものです。