先日、大雨で全身をぐっしょりと濡らして
軒下でスマホを操作している若い男性を見かけました。
大きなスーツケースにはカナダの国旗ステッカーと飛行機の預け荷物につけられるタグ「VYR」、バンクーバーから来たところらしい。
大きな荷物を持って街なかでスマホを操作している時は旅行者で行先を確認している時が多いので
「お手伝いしますか?」と、声をかけても返事がない。
立ち去ろうとするとスマホに
「I am lost」と打ち込んで見せてくれました。
どうやら聴覚障害があるらしい。
行先ホテルを確認して一緒に行って、
ホテルスタッフに彼が話ができない(多分、聴覚がない)ことを伝えて家に戻りました。
余っていた折り畳み傘を持ち、
地下鉄駅で地下鉄に関する英語のリーフレットを揃えて
彼のホテルのフロントスタッフに彼に渡してくれるようにお願いに向かいました。
すると、偶然、ホテル1階にあるコンビニから彼が出てきたので直接渡すことができました(最近、こういう偶然が多い)。
ちょうど10年前の8月、私はカンボジアにいました。
若いメンバー23人と気温40度の炎天下の中、
1カ月間、寄付で作った学校3箇所の庭にブランコを作るボランティアをしていたのです。
20年前の夏は、マザー・テレサが亡くなった半年後のマザーの施設で2週間、洗濯や掃除のボランティアをしていました。
(マザーの施設にいつか行きたい)
と、夢見てボランティア・ツァー募集のパンフレットを毎日眺めていたら、
「僕、留守番できるから行っても良いよ」
と、言ってくれた当時10才だった次男もいつの間にか30歳になりました。
私は人の世話が好きなのだと思います。
ここ何年か色々なことがあって
(自分のことだけをすれば良い)
と、自分に言い聞かせていました。
でも、先日の物言えぬ彼が目だけで感謝を伝えてくれた時に
(これでいいんだよ)と気づかせてさせてくれました。
おかえり、本来の私。
