シンガポールからの帰りの飛行機が夜便だったので、昼間はシンガポールの街を歩いていました。
しかし、日本に帰った翌日、左膝の内側が痛くて部屋の中も歩けないほどになっていました
歩いたのは2万歩ですが、普段一万歩歩いているので疲れを感じていませんでした。
痛くて歩けなくなって松葉杖が欲しいくらいでしたが、
「フレンチ・ポップスの女王」と言われるシルヴィ・バルタンのコンサートのチケットを買っていて、どうしても行きたくて普段の倍以上の時間をかけて歩いて行ってきました。
シルヴィ・バルタンは私より12歳年上だということを知りました。
日本最後の公演いうことで会場は満席、彼女は32曲も歌ってくれました。
私は洋楽を知った中学生の頃、彼女の歌を知りました。
その彼女の歌を生で聞き、自分の生きてきた長い時間を振り返っていると涙が出てきました。
公演終わりの頃、彼女が「泣かないで…」と、言ったので彼女を惜しんでたくさんの人が泣いていたようです。
彼女はブルガリア生まれ、移民として子供の頃、家族とパリに移り住んでいますが
「私はいい時代に生まれた」と言いました。
彼女がパリに来た頃、エデット・ピアフが活躍して、その後、アメリカからロックンロールが入ってきて彼女はポップス歌手として人気を博しました。
人は環境を選んで生まれてくることはできません。
時代、場所、家の経済状態を選んで生まれてくることはできないのです。
「いい時代に生まれた」と、言えることは幸運なことです。
私も「いい時代に生まれた」と、思っていました。
時間がゆっくり過ぎて人と人との関わりが今より強かった時代を長く過ごしたこと、
子どもたちも今とは違うのんびりとした時代に母親をしていたこと、
毎日が自分の時間になった時に情報化が進み、簡単に旅ができるようになったこと。
楽しい人生でした。
シルヴィは「パリに見に来たらいいわ」と言ったので寂しくないかな。
江戸時代、神田は迷子が多くてこの石に情報を載せて、みんなで手分けして親を探し出たらしい、いい時代。
