野草のきらめき | 語らいの一葉

語らいの一葉

このブログにお越しいただきありがとうございます
語らいの一葉は、撮影地の雰囲気や撮った写真から感じたことを
詩や散文などにしてお伝えするものです
また、撮影地の現況紹介記事も随時投稿しています
併せてご覧いただけましたら幸いです

 

 

これ程に着飾ったものを
野草という二文字で吐き捨てることはできない

寒さに耐えひたすらに待った春が
直ぐそこに来て
燃え尽きるほどに色を濃くした

 

寒さに焼けた痕跡
必死に陽の光を求めて地面一杯に張った縮れ葉に
青や赤の思いおもいの色を塗りたくり
冬が過ぎて行った

鮮やかな縁取りもやがて薄れ
ひと度温かな風が吹けば
葉脈を流れる液の速度は倍加して
深い緑が全身を覆う



 

 

 

誰ひとり気にもかけないスカンポの冬葉
短い時の流れの証しがまた一つ消えて

もう直ぐ春が来る

 

 

 

撮影地  :  茨城県南部 自宅付近

 

 

 

いつもこちらにお出でいただき   

       ありがとうございます