昨日、
琴平町議会 平成30年6月定例会
開会しました。
琴平町長就任 所信表明
議会の皆様、町民の皆様、おはようございます。
議長のお許しをいただきまして、平成30年6月定例会の開会にあたり、わたくしの所信を申しあげます。
「片岡英樹に任せて良かった、町が良くなった、町が変わった」と、
「小さくても、みんなが笑顔で、幸せを感じる琴平町」を目指して、方針を定め、計画と実行力・決断力で、新生の琴平町を築いてまいる所存であります。
さて、公約としてあげました、トップの姿勢として、まずは町長報酬を2割カットいたします。これは、近隣市町の首長さんの給与比較に対する、町民の声にこたえるためであります。カット分は、教育や福祉に活用できればと考えております。
そして、これまで町長が入札に立ち会っていたようでありますが、私は政治家が そういう現場にいないほうが良いと考え、李下に冠を正さず、のごとく、町長が入札に立ち会うことを止めます。
また、多くの町民から、町役場に対する「暗い」「汚い」という声を伺いました。庁舎をはじめ、古い建物が多くなっておりますが、せめて きれいにしなければなりません。まず、庁舎内、周辺を美しく環境整備していきたいと考えております。そして、公務員意識を公の奉仕の精神を、日々確認するために、朝礼の実施、また職員との対話を増やすように、わたくしとのミーティング、職員から町長への提言制度などを導入してまいります。
私は、課長会議にて、重要な課題を議論したり、本会議などの前に情報の共有化などに努めます。場合によっては、課をまたいだプロジェクトチームや研究・検討会議を立ち上げ、課題解決に取り組みます。
さて、現在の琴平町の懸案事項は、人口問題であります。県内でもワースト2位の減少率である現実を受けとめ、早く緩和するように手立てを講じていくべきであります。とはいえ、特効薬がないのが現実ですが、なぜ若い方が出ていくのか?来ないのか?もう一度原点に戻り、できることから取り組むべきと考えております。
特に、近隣市町から遅れております幼稚園や保育所の就学前教育の体制、施設整備。そして小学校の統合問題の早期解決。耐震に不安をかかえるこの役場庁舎。図書館の無い町からの脱却などなど、目に見える公共施設の整備の遅れは、明らかに行政サービスの格差を嘆く声を、若い人からご年配まで、たくさん聞きました。とは言え、財政を 鑑みながら、進めなめればなりません。多くの住民からも、無駄なく、将来にツケを残さないように進めてほしいとの声を多く伺いました。そこで、昨年4月に策定されました「琴平町公共施設等総合管理計画」では、建物系公共施設の今後40年間の更新費用は総額219億円余の試算が出ております。今後の財政状況を踏まえますと、現状のままで施設の規模を維持することは困難であるといえます。既存施設への機能の集約化や利用者のニーズの変化に対応した施設の在り方について、検討を行う必要が、今、であると考えております。よって、個別の施設ごとにより詳細な方針、具体的な行動計画を定めた「個別施設計画」を、町づくりを検討するうえで早急に策定する必要があると判断しました。それに関する補正予算案も本日上程いたしますので、議員各位にはご審議ご議決いただけますよう、お願い申し上げます。
また、少なくなっております子どもたちですが、
幼稚園と保育所の在り方についての整備方針は、早急にまとめてまいります。また、琴平らしい特色ある学校づくりを検討して、若い世代を呼び込んでまいります。例としましては、英語に重点をおいた教育や、学力を底上げする無料塾など、まずは教育委員会にて、施策の研究検討するようにいたします。
また、琴平町のブランド力はあるものの、観光的なイメージだけで、「まち」としてのアピールがこれまで弱かったことは、人口流入策にマイナス要因と考えております。こうしたことから、新聞やテレビ、雑誌などマスコミを活用したり、民間からの協賛をいただきながら、電光掲示看板などを設置したりして、町内外に「住みやすい琴平町」を宣伝していくことも、検討してまいります。
また、財源確保の面からも、ふるさと納税による収入につきましても、さらに強化し、本年1億円を目指してまいります。
他市町になにかと遅れております行政サービスの向上をはかるためにも、町民の声を重視し、町政座談会や町長出前講座制度、町民アイディアの公募制度の導入を 検討してまいります。
高齢化が進んでおります。買い物や 通院の 足の確保を望む声が 多くあります。近隣市町のバス路線の活用など交通ネットワークや、歩道や街路灯など安全な道路交通網対策にも取り組みます。
また、地域共生社会を確立するため、琴平町社会福祉協議会や関係団体等とも連携しながら、昨年度策定いたしました地域福祉計画や、個別計画である高齢者・こども・障がい者・健康増進に関する計画を着実に推進してまいります。さらに、健康寿命をのばせるように、医療や介護の分野においては、予防を重視した健康福祉政策に取り組んでまいります。
同時に、元気な皆さんが、生きがいを持って生活できるようにシルバー世代の活動に町も応援するしくみづくりも検討してまいります。
「稼げる町」を掲げました。役場として、できること、買えるものがあれば、町内企業・事業者さんをできるだけ優先し、町内の産業振興を応援します。そしてこの地域で 経営が成り立つよう、農業 商業 工業 観光業者に対し、まずは他市町並みに、町の支援制度を見直していきます。
観光対策として、こんぴら歌舞伎の運営方法について、松竹との交渉、入場券の販売方法、など早くその立て直しを図るべく、担当課を中心に検討会議を立ち上げ、この事業がもっとにぎやかに、永く継続できるように取り組みます。
また、先進観光地に比べ遅れております、観光客の受け入れ態勢につきましては、国や県の訪日外国人誘致対策を有効に活用し、トイレや案内板などの整備、「インスタ映え」する場所の情報発信などに取り組みます。また、長年問題となっております観光シーズン時の渋滞問題やバス乗降場駐車場問題など、せっかく訪れていただいても、悪いイメージでは、生き残れません。関係機関だけでなく、国や県からのアドバイスをいただきながら、解決に向けて動きます。
また、入湯税の使い方や歌舞伎決算の公開など、住民と観光業の間にある溝を埋めていく、工夫に取り組んでまいります。
今年度中には、多くの重要課題をクリアしなければなりません。
琴平中学校の改築工事。今年度末で切れます、いこいの郷公園の指定管理契約。中讃広域事務組合施設ですが、平成40年3月末に廃止となります仲善クリーンセンターの、廃止後のごみ処理方法について、今年度中に関係市町との協議決定など、多くの重要課題の決断・解決が必要です。議員各位には、なにかとご相談させていただき、ご議論、ご決断をよろしくお願い申し上げます。
失敗を恐れず、情熱をもって 謙虚に かつ大胆に、スピード感ある町政に転換し、
昨日より今日が、今日より明日がより「元気で 便利で 安心して暮らせる 琴平町」をめざします。
そして、町民からも「ワクワクするような 前向きな町政運営」の期待に応えられますよう、に一層のご尽力を 議員各位にお願い申し上げ、町長就任の所信表明といたします。
平成30年6月11日
琴平町長 片岡英樹