先週の木・金と1泊2日で滋賀県大津市にある
全国市町村国際文化研究所での議員研修
テーマ「自治体決算を考える
~決算審査のための基礎的知識、行政評価、公会計改革の視点~

について、レポートします。
*琴平町議会議員には政務調査費はないので全額自費で参加しました。

【講師】 稲沢克祐 経済学博士
     関西学院大学 専門職大学院 経営戦略研究科 教授
     行政評価論、公会計論、地方財政論 が専門
     埼玉県秩父市や兵庫県川西市など多くの自治体で行政アドバイザーを歴任。

【概要】

当たり前の入門編の勉強をしっかりさせていただきました。

*決算は終わったことだからではなく↓
              「決算の結果を見て予算を審議する」
9月議会で前年度の決算審査の意見を述べる
            ↓
12月議会でその意見を検討したか尋ねる。次年度予算に反映するように求める。
            ↓
3月議会で予算に反映されているかチェックする。

決算審査について
・不能欠損額の要件を重視する。
・貸付金元利収入の収入未済 返済が遅れている。
・町預金利子 適切運用されているか。
・不用額の理由
・定額運用基金以外の基金の見方

決算カード

議員も財政健全化法をしっかりチェック必要。
財政状況資料集の見方
類似団体と比較する

人件費だけではなく物件費にも注意。賃金・委託料など。
決算統計89表をもらう。

投資出資先の決算状況も見る

行政評価

投入⇒活動⇒結果⇒成果
この事業で地域の状態や住民生活が変わったのか?評価。

定量評価

定性評価
事業の①必要性 ②有効性 ③達成度 ④効率性
総合評価

事務事業評価表の作成を求める!

*公会計制度改革の理解
・総務省方式改訂モデルなど
財務書類4表の作成を求める
・貸借対照表
・行政コスト計算書
・純資産変動計算書
・資金収支計算書

今の決算書は現金主義で、資産状況が把握できない!

*世代間の負担の衡平をみる。

遊休資産(売却可能資産)がわかる。

【私の気づき】

・もともと決算審査を重視していたが、現在の単式の決算書や資料だけでは見えないことがわかった。

・9月に審査される24年度決算審査をより充実させたい。

・行政評価は、所謂なあなあ予算の事業や補助金などをチェックするには有効だ。
また、職員がなぜこの事業が必要で、これだけの予算が要るのか、意識向上に効果があると思える。

・財務書類4表がないと、自治体の経営分析ができない。資産の状況が把握できない。

【私の置換え】

6月議会の一般質問で・行政評価制度と財務書類4表の作成を求める。

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