こんぴら温泉事業について

平成24年度予算で、4000万円が計上されております。
内訳は、

土地購入費   3396万2千円
工事関連委託料  603万8千円です。

4000万円の財源は過疎債で、その70%が地方交付税で国から却ってきますので、実質町負担は30%の有利な借金を活用します。

具体的には、琴平町に近い、善通寺市大麻町の大麻山麓の土地50㎡余の民間人の方から約3300万円で購入します。
これは、既にラドン温泉が日量400トン出ており、同等の温泉を確保する費用の見積もりによるものです。
そして、約600万円は、そこから琴平町までの温泉配管に関する工事の設計委託料を見込んでいます。
つまり、この予算だけではなく、この後、配管工事代が新たに発生します。
この工事は、現在のホテルまで接続する工事か、金丸座横の貯湯タンクまでの工事になるかによって金額が変わります。まだわかりません。

早ければ、この夏に新泉源による温泉事業がスタートする見込みだそうです。

この温泉事業については、多くの町民の方々から反対の意見を頂いております。

・なんで観光業者のためにするんや!
・町が温泉もっとっても町民が入れんが!
・町民の税金を使うな!
いずれも厳しき意見ばかりです。

議会では、私だけでなく他の議員さんも同様の声を聞いておりこのことは以前から、町との協議の中で、進めていく上での条件としておりました。

そこで、町側の答弁として。

・町民の皆さんに気軽に入れるようにとりあえず、現在のホテル・旅館の協力により、安い価格(例えば500円程度)で利用できるサービスを検討している。
・現在は一般会計内で行うが、特別会計化など、一般の公共予算とは別建てにして、温泉事業が独立採算していけるように明確化を図る。

という考えです。

対町民問題は、現在のホテル等に低料金で町民が利用できるようになれば、かえって喜んでもらえると思います。
また、独立採算で事業を行っているように明確化することで、町民の方々の不満を解消する努力も認められます。

また、町は、仮に今回の源泉の湯量が少なくなったとしても、
3本目の町有源泉の開発は行わない
このことは、関係する温泉業者に明確に伝えなければなりません。

とはいえ、現在のいこいの郷の温泉事業の借金はまだ1億円残っており、
今回の事業でもおそらく1億円足らずは借金となると見込まれます。あわせて2億円。
しかし、観光客からの入湯税が年間約4000万円
この温泉供給事業が巧く行けば約1000万円の純利益が見込まれています。
さらに、今回の仮に1億円の借金も70%は国の交付税で町に却ってきますので、早い段階で借金を返済し、利益を毎年生み、それを観光だけでなく、町の福祉対策に利用して奉仕というのが議会としても意見になっております。

正直、多くの町民から「反対!」の声が多いですが、
長い目で町益となるとういうことと、現在の温泉が十分な状況でないことを考えて、賛成し、可決しました。

また、御意見を頂きたいと存じます。