資本主義経済においては、成長(一国の生産量が毎年増えて行く)することが運命付けられていることは分かった。 では、毎年、生産量が増加し、そしてその増加にともなう労働力の増加が必要とされる経済成長が達成されるためにはどういう条件が整えば良いのか・・・?

①『今日よりも明日、今月よりも来月、今年よりも来年はもっと良い生活をしたい・・・』そして、そのためには『より多くの収入を得るために一生懸命働くぞ・・・・』という、人々のやる気が無ければなりません。

②一方、物を生産する側(図では企業としているが、この中には農業者、海にでて魚を取る漁業者、おいしい食事提供するレストラン、ホテル・旅館などサービス行、などすべてを含みます)は、今月より来月、今年より来年、より多くの生産が行わなければなりません。

③もう一つ重要な、お金と物(生産物)の流れがあります。 家計は将来の消費、例えば、新しい車を買いたい、マイホームを建てたい、海外旅行をしたい、など、さまざまな将来の消費のために貯金をします。 その貯金は銀行を通して企業に貸し出されます。 企業は将来の生産のために機械や工場などの生産設備の増強を図ります、漁業者なら新しい船を購入するかもしれません。 農家なら、新しいハウスを建ててイチゴの増産を計画するかも知れません。 

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こうして、物・生産の流れとお金の流れがスムーズ動くことによって、経済成長(毎年の生産量の増加)が達成されます。

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では、どうして、このスムーズな動きがとどこおり、経済成長がストップし、それに伴い、生活の困る人がでてくるのだろうか・・・?