先日、夕刻にお客様がいらっしゃいました。
ちょっと面白いお客様で、いつも夕刻にビールを少し持ってきておしゃべりをして帰られます。
先日は、友人の方も連れてこられました。
同好の士とお酒など飲みながらおしゃべりするのは大変楽しいですね。
その時は何も感じなかったのですが、1日2日と経って、ふと「居合を始めてなかったら、こんなこともないんやなぁ」と思い出しました。
つまらないことかもしれませんが、居合を始めてから、大変大勢の人と知り合うようになりました。
そしてとうとう刀剣商になってしまいました。
その中で、お客様からご厚情をいただいたり、楽しい時間を過ごさせて頂く。
その1つ、1つの場面が、最初のほんのわずかなきっかけ(居合の団体に入会すること)そこから始まったのだと思うと、その瞬間、瞬間が大変ありがたいものだと思います。
最近、あちこちを傷めて、ちょっと弱気なのかもしれませんが、ふとそう思うことがあるのです。
居合の仲間は元より、この仕事を始めたおかげで知り合ったお客様も含めて、すべての人に感謝して頑張ります。
現代刀にしては珍しく、浅い実戦樋で樋鳴りの音は余り大きくは有りませんが、ちゃんと刃筋を出せれば、シャープな樋鳴りがします。身幅も広く豪快で迫力も満点でのお刀、浅い樋は試斬でも活躍できる事を現していると思います。特注品と思われる、栗形の遥か先まで伸びた、銀の鯉口金具も使う人の手を確実に守ってくれる、良い拵になって居ます。









