いつもありがとうございます。
本日はスタッフブログの日です。
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本日はスタッフブログの日です。
先日購入した鍔掛け(写真の後ろの方に写っています)を見て、
娘がブックスタンドを作ってくれました。
なぜかいっぱい写真を撮って、製造工程を見せてくれました。
正直、のこぎりで切ってボンドでつけただけの、全然すごいものでも何でもないのですが。
基本的に工作の類に興味を示さない娘ですが、初めて自分で作れたことに喜んでいました。
「お家では外に出て作業をしても楽しくない。でもここは、色んなこと、自由に出来る楽しさがある。」
そんな風に言われました。
うちの事務所の庭は、そんなに広いわけではないですが、良い感じに田舎の平和な空気感があります。
自分にとっては、ここが実家だったので、これが当たり前のように思っていましたが。
確かに、こうやってのびのびと過ごせる場所は、今では少ないのかもしれませんね。
今月の成績は・・・、心は毎日、不安やプレッシャーでいっぱいなのですが、(スタッフさんも含め、みんなの生活が懸かってますから)
今日も穏やかに、この家は微笑んでくれているような気がします。
姫路の旧家から出てきたお刀です。
ベルトサンダーの様な物で、錆落としをしたと見られ、刀身の真の状態が良く分かりません。
ただ、この状態でも、焼き刃はしっかり確認出来るので、研ぎや工作の練習に丁度良いお刀かと思います。
ハバキもしっかり付いていますので、自分で少しずつ仕上げていくのも面白いと思います。
焼き刃がしっかり見えるので、悩みましたが、現状で安く出品したいと思います。
三度目位に成りますが、今日も友人の柄巻師の人を呼んで、柄巻教室の実技編を行いました。
当店の補修担当のスタッフさん、前回までで、菱紙を入れなければ、ある程度綺麗に巻く事が出来るようには成っていましたが、菱紙を入れる用に成ると途端に難しく成って、中々綺麗に巻けなく成っていました。
ちょっと壁に当たっていた感じでした。
そこで、よく柄巻をお願いしている友人に来てもらって、事務所で実演してもらいました。
凡そ2時間、みっちり手捌きから、使っている道具の不備迄多岐にわたって教えてもらいました。
私は、お客様からの照会や、工作から上がって来たお刀の連絡などで、殆ど別に仕事をしていましたが、補修担当のスタッフさんには、大変良い勉強会に成ったようです。
暫く、日常業務から離れて、巻く稽古に専念してもらっても良いかも知れません。
いずれ、人並みに巻ける様に成れば、当店で販売する刀の柄で古そうな物は、みんな綺麗に糸を巻き直して出荷出来るように成ったらいいなと思っています。
ちょっと昭和の雰囲気で、モノクロ写真にしてみました。
参考資料と成るお刀は、事務所にいっぱいあるので、それも参考にしながら、講習してもらいました。
古研ぎで、時代なりの鍛え傷や汚れは有るものの、長寸で堂々とした姿のお刀です。
重さも頃合いで、拵を付けて佩刀にするのも良いかと思います。
価格も少し安く設定しているので、お買い得かと思います。
先日、「せいきぬと、ひときぬって何が違うんや?」と、娘に聞かれました。
何のことかと思っていると、どうやら下緒の正絹と人絹のことだったようです。
(ちなみに、正しくは”しょうけん””じんけん”と呼びます。)
こちらは当店のオリジナル下緒の正絹を使っているものです。
(左から、銀煤竹色と紺桔梗色です。)
こちらは当店のオリジナル下緒の正絹絹紡糸を使っているものです。
(左から、墨色、葵色、勝色です。)
こちらは当店のオリジナル下緒(人絹)を使っているものです。
(鮮やかな変わった色が沢山あります。)
ご存じの方も多くおられると思いますので、かなりざっくり説明すると、
正絹:蚕から取った絹で作った本物の絹糸のこと
正絹絹紡糸:絹糸の中でも、毛足の短い絹糸を紡いで作った糸のことで(光沢は正絹と同じですが、手触りは、木綿に近い物です。)
人絹:人工的に作った化学繊維のレーヨンです。
という感じです。
(正絹と正絹絹紡糸については過去の記事にも書きました↓)
そう話すと、「そんなことはどっちでも良いんや」と突っ込まれ、(なんやねんこいつ)
「要するに、買うとしたらどれを選ぶもんなんや」と問われました。
これはもう、完全に好みとしか言いようがないのですが。
ただ、高いから正絹の方が良いとは限りません。
というより、素材だけで決まるものではありません。
当店では幾つかのメーカーの下緒を扱っていますが、同じ正絹でも、触り心地や固さが若干違っていたりします。
更に、材料より織り方によって硬さ、柔らかさは大きく変わります。
仮に、正絹の下緒を購入し、使い心地が良かったとしても、他のメーカーも必ず同じ雰囲気だとは限りません。
要するに、多種多様に存在するので、何とも言えないものなのです。
当店のオリジナル下緒は、基本的に扱いやすさを重視しているため、正絹も人絹でも、どれも柔らかく巻きやすくなっています。
私は、下緒で楽しむのが好きなタイプです。(と言うより、下緒以外に刀で、気分で簡単に変えられるものが有りませんから)
結局の所、難しく考えず、現物を目で見て触って、気に入ったものを購入されるのが一番かと思います。
いろいろ書きましたが、私は基本的に、木綿の繁打ちの下緒が一番お気に入りです。
なかなか綺麗な刀身です。刃も十分立っていて、試斬にも良さそうです。
長さも定寸十分あり、やや軽めですが、しっかりしています。
時代の拵も味が有り、一振りでオールラウンドに活躍してくれそうな一振りです。
なんか変な話ですが本当の話です。
今日、金具メーカーの社長とお話をしている中で、「近々大幅な値上げに踏み切ります。」と言う話がありました。
「何かあったのですか?」と聞くと、「銅の相場がかなり上がってきているから。」と言うのです。
銅と言えば、ハバキや鍔等広く刀装具に用いられている材料です。
それが値上げになれば、刀装具自体も値上げになる事は何となく理解ができます。
しかし、その銅が値上げしている理由を聞くと、ちょっと驚きました。(ホンマかいな)
日本の温室効果ガスのを減らすために、自動車の電気化等、燃やす物から、電気化が進んでいますが、その関係で、銅線の需要が大幅に伸びて、それが銅の価格を押し上げていると言う話なのです。(私は、商品取引をしないので、相場は分かりませんが)
値上げ幅が小さければ大した事は無いのですが、今の予定では2割程度高くなると言う話でした。
2割は大きいです。
銅以外の金具についても長く料金を改定されていなかったと思うので、全体的な値上げと言う風潮になるのかと思いますが、「この4月にも大幅な値上げに踏み切る可能性がある。」と話していました。
世の中、どこで繋がっているか分かりませんね。
コロナウィルスの影響で、貿易が縮小して、サメが東南アジアから輸入が入ってこなくなりました。
あちこちの部材屋さんやサメを扱う刀剣商などに聞いても、良いものはどんどん減ってきて、今までは居合刀メーカーなども、現在の価格を維持できなくなるほど、品薄で価格が高騰していっています。
当店でも、昨年早い時期にそういうお話を聞いていたので、かなり買いだめしていたのですが、それも底をついて来たので、以前の倍以上の料金を払いつつ、何とかやりくりしてきました。
今まで、何とか拵や注文打ちの価格を抑え気味で来たのですが、これ以上高騰されるとどうしても価格に転嫁せざるをえなくなります。
悩ましいところです。
それが今度は、金具までそうなると言われると、現在の価格のどれとどれが維持できるのかだんだん暗い気分になってしまいました。
環境が良くなること、それ自体には何の不満があるわけでもありません。
しかし、それによって拵や金具の価格をお客様に転嫁しなければならなくなるこのことがかなり痛いです。
せめて、コロナが早く去って、サメだけでもいつもの値段に戻ってくれることを期待しています。
森羅万象全ての事は、「繋がっている」という事ですね。
昨日、本日と立て続けに、四朗國光一門の新作刀が売れました。
本日販売したものは、未だホームページに載せる前でしたが、一目見て気に入って買って頂きました。
このお刀も、この価格で通常販売出来る物で無い事は、あちこち見て回った方なら分かると思います。
2尺4寸5分のしっかりとした刀身に、銀無垢の縁頭、目貫で、鍔は時代の少し高い物を使い、鞘も角笛に仕上げてあり、この刀匠の刀で、凝り凝りの拵が付いてこの価格はかなり考え難い物です。
【新作現代刀】「筑州住國天」 74.3cm 、鑑賞に・居合・試斬刀として!!!