6日目(1)∞雪∞…の続き。
ガソリン待ちの列からギブアップした俺。
隣のドラッグストアが開店するのを確認していたため、友達に情報共有って事でメールをする。
メール送った友達がドラッグストアに来ると言うので俺も寒さを忘れ行く事にした。
その友達に会いたかったからだ。
なぜか?
その友達は地震発生当時、気仙沼にいたから。
(テレビでも映像で流れていたが、気仙沼の街は津波に完全に飲まれてしまった)
まさか、自分の友達(しかも、かなり仲が良い)が大きな被害に遭った地域にいたなんて考えもしなかったし、こんなに早く無事に仙台に帰って来るとも思わなかったし。
お互い、姿を見つけると大きく手を降りあい再会した。
当然、お互い笑いあって。
ドラッグストアの列に並びながら、気仙沼の出来事を聞いた。
雑居ビルの3階に非難したら、その2階まで水が上がってきた事。
人が流されて行くのを目の当たりにした事。
夜は火事の明かりと爆発音で怖くなった事。
物資の少なさの事。
ヒッチハイクで仙台に帰ってきた事。
非難した場所でサンドウィッチマンに会い、彼らが優しかった事もw
そんな話を聞いてると、買い出しが大変なんて言ってられないんだよね。
まだ買い出しができる環境なんだもん。
彼が仙台に帰ってきた時、送ってきたメールには…
『仙台はパラダイスだね』
地獄を見てきた彼だからこそ言える、説得力のある言葉だろう(若干、緩い表現だけど)
実際、現地にいた人間の話を聞けたのは貴重だった。
このあと、ドラッグストアで無事に買い物を済ませ、次に隣地区のスーパーに2人で歩きながら、しゃべりながら行き買い物を終えた。
正直なところ、ここに来て疲れてる。
毎日、何が買えるかわからない列に長時間並んで、少ないガソリンを手に入れるために寒さを堪え、水・食料の情報を得ては歩きまわり。
でも、被災地から帰ってきた友達の話や、警察に勤めている友達からのメール。
安否を知らせ『頑張ろう』と言ってくれる友達からのメール。
他県から来ている給水車や物資のトラック。(今まで名古屋市・岡山県美作市・東京都を確認)
電気復旧のために奔走する○アテックの工事車両。
そんな頑張ってる人達や励ましてくれる人達がいるんだから、疲れたなんて言っちゃダメだよね。
全くもって恵まれているとこにいるのにさ。
会社には、まだ行けないけど明日もガッチリと1日を過ごすぞっ
【画像】
中山商店街の歩道
俺も早く会いに行きたい