午後3時から再び遺跡見物にでかける。こんどはアンコールワット。
真昼の暑さのピークは過ぎているだろうが、とにかく暑い。歩き始めてしばらくすると汗が滴り落ちるようになる。
ガイドのチャンティが、手際よく、言い換えればワンパターンにだが、見物スポットを案内してくれる。途中に10分ほどの休憩をはさむことも忘れない。休憩スポットでは、たの観光客たちも同じように日陰に腰掛けて休んでいる。
とてもシステマチックに段取りされた観光だ。このベルトコンベヤー式の観光には賛否があるかもしれないが、、。
アンコールワットの参道。道の左側は地盤沈下で崩落が進んでいる。右半分は、フランスの修復チームが石を積み直して元通りの平らな参道にしたのだそうだ。
ガイドさんたちがそれぞれ自分のお客さんをここに案内するので、みんな同じようにパシャパシャとシャッターを押している。
確かに、水面に寺院が映っていて、絵葉書に使われそうなアングル。
でも一番多くの日本人が感慨深くみていたのが、、。
柱の落書き。
江戸時代初期に、森本右近太夫という武士がここを訪れた。なんでもアンコールワットを祇園精舎と思っていたらしく、主君と父親の菩提を弔うためにはるばる日本から訪れたのだとか。ちなみにその主君とは、戦国大名として有名な、加藤清正。
森本右近太夫は、墨で落書きを下らしいが、ガイドさんによれば、ポルポト政権時代に、上から塗りつぶされてしまったため、現在では判読が不可能だ、とのこと。
最近、ヨーロッパのどこかで、女子大生が建築物に落書きをして、大学の学長が謝罪に訪れるという事件が話題になった。
でも、もしかして、200年くらい経ったら、そこが日本人の観光スポットになったりして、、。
「今から200年前に、日本人が書いた落書きの後です」なんて、見物コースの定番になったりして…。
夕暮れ前にアンコールワット遺跡を後にして、サンセットスポットへ移動。濃厚な一日である。
