旅するように生きる | オートバイ乗りの書斎

オートバイ乗りの書斎

東京下町。24年目に入った筋金?入りのカタナ乗り

Out Rider Vol.17


この週末、久しぶりにアウトライダー誌をゆっくりと読んだ。第17号のテーマは「旅するように生きる」だ。


心の何処かに、ぽっかりと穴が空いているような気がする。いつ頃空いたのかはじぶんでもよく分からない。つい最近のような気もするし、遥か昔のような気もする。


2つ目の特集である能登、「半島へ」の冒頭の文章である。書いたのは、田中昭二という映画監督。”廃墟”をテーマとした写真集に文章を書いている文章家でもある。


確か、僕の好きな小説家、斉藤純の作品の中でも、心にぽっかりと穴ぼこが空いたオートバイ乗りがしばしば登場したと思う。


能登半島へツーリングへ出かけたのは何年前のことであったであろうか。ツーリング中あいにくの天気にたたられ、半島の突端で、雨の中キャンプをはった。荒涼とした灰色の日本海を眺められるそのキャンプ地は、整地が悪く水はけのよくない地面に何とかテントを張って、一夜を過ごした。


「昔は、内航船に乗っていたんだ」と、暇そうなキャンプ場の管理人が話しかけてきた。外航航路の貨物船と違い、内航船は数人のクルーで走らせているので、いつも睡魔との闘いだったと彼は僕に教えてくれた。


結婚をして家庭を持ってから、すっかりと長距離のツーリングに出る機会が減ってしまった。


ゴールデンウィークが近い。


またつかの間の旅人になってみよう…。