第79回企画展
音にきこゆる vol.4
「島田の刀鍛冶とそのルーツ」
2019. 9.21(土)~ 12. 1(日) 島田市博物館
本館 静岡県島田市河原一丁目5番50号
午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
( 大人500円、中学生以下 無料 )
休館日 月曜日 (祝日の場合は翌日)
・11月 3日(文化の日) 無料開放
「嶋田住清兵衛義助 永禄二年二月日」 21.6cm おそらく造り 短刀 出品中
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嶋田住清兵衛義助 永禄二年二月日 21.6cm おそらく造り 短刀
(長銘で、年記の入った貴重な作)
助宗 の「おそらく造り」 (信玄→秀吉→片桐且元)は、帽子がこれより長めで、
この義助は、それより、詰んだ良い鉄で鍛えてあります。
(この時期、島田鍛冶の総領的な立場であったと思われますので。)
鍛え、板目流れる。刃文 互の目に小足入る。
帽子、直ぐに先尖りごころに小丸に返り、掃きかける。茎産ぶ先剣形、鑢目切。
大太刀( 長巻 )の モノ打ち部分を、切り取ったような、姿をしていて、重ねは 薄い。
甲斐の武田晴信が、得度して、武田信玄に。
その年に、自身の依頼で最初に注文したものと思われます。
※( 永禄2年(1559年)2月に晴信は出家し、「徳栄軒信玄」と号したという。)
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博物館特別展 「志太の戦国時代展」
~戦国大名 今川・武田・徳川の時代~
2019. 10. 5(土)~ 11.24(日) 藤枝市郷土博物館
藤枝市若王子500
午前9時 ~ 午後5時 ( 大人400円、中学生以下 無料 )
休館日 月曜日・祝休日の翌日
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下記 参考品、今回は、展示されていません。
翁助宗作 一尺三寸一分0厘 太刀銘.菖蒲造り 脇差
依頼主の注文か、異形の造り込み 慶長頃
重ねが厚いため、ズシリとしている。
代を譲った、隠居後の作か、この銘は 他に例がない。
(展示は、太刀裏。銘は 図録で確認願います。)
・秋葉神社に奉納された剣は、この助宗 自身の奉納と思われます。
助宗 50.6㎝ 彫 御題目「南無妙法蓮華経」 脇差
天正頃 裏は 「草の倶利伽羅」
御題目は所持者の死生観を表す。戦に赴くときに仏の加護を。
駿河守嶋田住廣助 41.2cm 平造り脇差
寛文新刀
義助作 71.8cm 刀
天正頃 直刃 鳥居反り 山城伝狙い 義助は 良い鉄を使っています
室町時代の 義助は、出来の良いモノに 義助作と 銘を切ります
京の五山で修行し、還俗して、今川家の家督を継いだ義元 本人、
もしくは それに極めて近い武将の注文品か。
刀の姿が、京の雅を映してます
嶋田住源義助 20.0cm 鵜の首造り 鎧通し短刀 拵え付
江戸初期 短刀でも重ねが厚い