「電車の扉に、子供の指が !」  突然、女性の悲鳴 が、聞こえました。 ( 電車が発車前に、扉が閉まった時に。)

目の前の、開いてる扉から、外を覗くと、そっちには人影がない。直ぐ車内に戻って、声のする方に走っていきました

椅子に座ったまま、太った娘が、手を伸ばして、何とかしようとしてました。

 

 走って勢いの付いたまま扉に掌底突き、「バンッ !」、直ぐ、「取れた、ありがとうございました。」と、お母さんが ! 

( 構造上、左右のトビラが閉まってから、内部に入るタイプ )

[ トビラの非常用の開閉ノブを作動させるまでなく ] 無事に 挟まれた指が、外れました。

 

 すると、近くに座って見てた、爺さん、婆さんが、「車掌は何やってるだ。」、「子供が指を挟まないように(親が)見てないだか。」と、喚きだしました。

自分達は何もしないで、眺めてるだけの 傍観者。

 

 元の位置に戻ると、また、傍観者の小僧が、「俺が、会社に入ったばっかの頃なら、飛んでった。」 

さすがに、隣に立ってたその小僧の友達が、「あの人、遠くから、飛んでった(飛ぶように走っていった)。」と、

たしなめると、また、「ブツブツ・・・。」

 

 私が次の駅で降りたら、先ほどの太った娘が、泣きながら歩いていて、別の女の子に「 あんたが悪いじゃないよ。」と、慰められていました。

 

私は、それを、ひけらかす様な人種ではないので、事故が解決すれば、無言で立ち去りました

 

・・・ その場に、居合わす。その瞬間に、行動する、( 行動できる。)ハシゴ車 無限


平成 B