マイペース。ばかもののすべて。
会話のテンポが良くて全編通して小気味の良い感じ。どんな場面でも笑いを挟んでくるのを忘れず、でも締めるところはしっかり締めている。その辺の落差がマイペースの魅力だなぁと思う。役者さんたちもおなじみの人が多く安定感あり。ただ前回に比べて会話のテンポが良すぎてコントよりの印象を受けたためあまり胸には刺さらなかった。前回位のシリアスさとコメディさとの割合が個人的には好きなようだ。
words of hearts。アドルフの主治医。
戦時中の暗く重い世界がミステリー調の演出で表現されていて凄く面白かった。劇中で過不足なく説明してくれるので予備知識なくても楽しめる。お話の構成がすごく良かったし役者さんは皆好演。会話の掛け合いも秀逸。心地よい読後感。
MAM。父と暮せば。
脚本の面白さは言うまでもないが松橋さんと高橋さん二人のやり取り、所作、感情の発露がとても自然で素直に胸を打たれた。終戦後三年たった広島の暑い日々が確かにそこにあり、用意されたSE以上のものがたくさん聞こえてきた。外の寒さに驚くほどに。
妖怪百歌物語社守篇。
楽曲と芝居との相乗効果がとても良くて互いを高めあっていた。伝統ある東北怪談を一つのお話に繋げていくストーリーが面白くて妖怪の扱いも良かった。中でも河童が凄く印象に残る。曲では水の女が情動的で好き。ヤエさんの役者さん良かった。去年の歌百物語より格段にパワーアップしてた。個々の話がもっと繋がっていればより好みだったかな。
劇団コヨーテ。路上ヨリ愛ヲ込メテ。
バラバラだったエピソードや意味不明だった単語が結末に向けて集約されていく物語はとても好き。最初に手渡された手紙が結末だったのに気づいたときゾクッとした。全編に渡って不穏でギラギラしててイライラする。面白い。もともと壊れていた感じの松浦さんのだんだん壊れていく感じ良かったな。言葉にはできないものが胸に残っている。
パーソンズ。海月と睫毛。
とても静かなお話がとても丁寧に作られ、演じられていたなぁという印象。見終わった後にしみじみと良いお話だったなぁという余韻が残った。ウメツさん良かったなぁ。もしTGRに参加してたなら星5つつけたかった作品。ゆらゆらと漂う優しさ。レッドベリーの広くはない会場を効果的に使っていた。