火曜日の夜、またパソコン(Philip)がおかしくなりました。
七色の風車くるくるを何回見たことでしょう。
今回は、ちょっと大きな原稿を抱えていることもあり、一刻の猶予もならない、ってことで、翌日の午後にGENIUS BARの予約を入れました。

もう三回目ですからね。覚悟はできていました。ただ、これまで簡単にできていたデスクトップのデータの保存が、ものすごく時間かかってしまう。やはりそれなりに症状が重くなっていたのでしょうね。慌てて、最低限必要なものだけのバックアップを(ひとつのファイルに10分くらいかけて)して、あとはHDD交換の作業をお願いしてGENIUS BARをあとにする。
毎度思うけど、GENIUS BARの対応はすばらしいです。今回はiPhoneでパソコンメールの受信ができなくなっていたことまで解決してもらっちゃった。もちろんHDDの交換は有料(2万円!)ですが、そういう店頭でのアドバイスなどはすべて無料なんです。受け答えもていねいでフレンドリーで、けっこうな社員教育がされているんだと思います。

で、そのとき一週間くらいかかるかもと言われていたのに、その日の夜には修理完了のメールが届いたので、翌日引き取りに行きました。
前回、リカバリーのあとでMacメールができなくなったので、念のためと思ってそこで接続までしてもらう。無事に開通して、あとはiPhoneから住所録なんかは移せますよね、と確認して(今思えば、このときこれもやってもらえばよかった)、るんるん♪ とGENIUS BARをあとにしました。

で、家に帰って、ネットも無事に開通して、さあiPhoneとの同期だ、と。
さくさく~とやっていたら(これは前回も前々回もやっていたことだし)、同期のあとにアドレス帳がまっさらになっているのを発見。え? え? え?
あとでいろいろ調べてみたら、最初にPCのほうでAppleIDとか登録しておかなくちゃいけなかったみたい。そんなあ~。
もう久しく住所録的なものをつくってなくて、ほとんどのやりとりはメールだったりするから、PCとiPhoneのアドレス帳が命綱でした。とはいえ、恒常的にメールでやりとりしているひととは、iPhoneの履歴とかでたどれる。ツイッターやmixiやFaceBookで連絡がとれるひとも多い。なんて便利な世界にわたしは生きているのだろうと、少し救われた思い。

が、しかし、電話番号しか知らないひと、アドレスは知っているけれど滅多に連絡とったりしないけど大事なひと、というのは案外多くいるものです。いざ、というときはこのひとに連絡して、というようなひともいるわけです。そういうものが、すべて消えました。

心の底から悲しいです。

もちろん、ここ数年連絡をとっていなくてなんの支障もないひととの縁は、自然に消滅してしまっても仕方のないものかもしれません。でも、二度と連絡はとれないかもしれないけれど、アドレス帳にこのひとのアドレスがあることが大事なことというのもあるんですよね。
けっこうコツコツと更新し続けてきたアドレス帳だけに、その(心の)損害は大きいです。

人生後半に入って、前半生を消去しろという神様からの思し召しでしょうかね。うう。


というわけで、ほとんどの方のメールアドレスやら電話番号やら失いました。
最近連絡とってないけど、今後もわたしとおつきあいしていいという方たちは、ぼちぼちと連絡くださるとありがたいです。

と、ここに書いたところで、見ているのは最近もおつきあいのある方ばかりかもしれないと思うと暗い気持ちになります。

さようなら、過去のわたし。
前を向いて歩いていきます。