川上未映子『すべて真夜中の恋人たち』を読んだ。
川上未映子は、中也賞をとった詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』で衝撃を受けたものの、小説を読むのは初めて。
主人公がフリーの校閲者、というので、ちょっと気になって読んでみたのだった。

なんだろう。
いや、よい小説だと思うけれど、どこかでなんとなく受け入れきれない自分がいた。
フリーの校閲者、の日常って、まあ、こんなもんだろうけど、それにしても地味すぎ、まあ、こういうひともいるかもしれないし、むしろ、これだけ地味だからこういう小説の主人公なのだし、ああ、でも、なんか、もやもやするー。
まあ、でも、このもやもや感は、この小説がよくできているからこそ、感じているものなのかもしれない。

あと、主人公がカルチャーセンターに行くシーンにも、過剰に反応してしまった。
そういう意味では、あちこち近過ぎるから、抵抗があるのかもしれないな。うん。

去年から、少し意識して小説を読もうと思ってきたけれど、話題になった小説を追っかけているだけでも結構な本の数になってしまう。おまけに今年はちょっと翻訳物にも手を伸ばしてみたいとも思っている。読み始めてしまった本は最後まで読まないと気がすまない性分なので、なかなか思うように消化できないけど、まあ、ぼちぼちね。


今月いっぱいはなんだかとんでもないことになっています。
働いてます。