最終巻が出たことは知っていたのです。
連載の、最終回でみんなが泣いたことも知っていたんです。

だからよけいに、読むのか怖かった。

例によって、どんどん増えていく大島弓子さんの愛する猫たちの物語。
飼い猫だけでなく、野良たちのこどもたちまで保護して、野良たちの避妊手術までしてやって、どれがどの猫か全然わからなくってくるし、ちょっともう鬼気迫る感じになっていたのも痛々しく、でも目が離せなくて。

グーグーが死んでしまうことは知っていたのです。
だから、それがどんなふうに描かれてしまうのか、怖かったんです。

三月の地震のときの話しがあって、そのときのこともわりと坦々と描かれていて、そして唐突に、グーグーは死んでしまいました。
連載の最終回、でした。
唐突に、本当に、唐突に、グーグーは死んでしまって、ぽろぽろっと涙がこぼれた。
もう、この先にページはなくて、もう、この先にグーグーの物語がなくて、そして、この先、大島さんはもう猫の漫画を描かないのだろうなと、いろんな思いが押し寄せてきて、単なる悲しさだけじゃないものが押し寄せてきて、しばらく泣きました。

グーグーは16歳。アメショーとしては長生きのほうだったのかな。
「んるる」っていう鳴き声を忘れないよ。


年の瀬。急に仕事がつまってきて、わたわたしています。
そんななか、割付に行ったり、コープとうきょうの講座があったり、また「未来」の作品を読み合う会があったり、明治学院の講座があったり、すからーむっしゅで獺祭を飲んだりしていました。
いまの仕事を明日納品して、来週はまたがっつり仕事。「竟宴」には行けるのか?(行けてもシンポジウムだけだなあ。そういえば去年は、二次会には出ずに帰ろうとしたら「鴇田さんと猿丸さんを両側につけるから」という甘言にほだされて二次会までお邪魔したのだったな。懐かしい)