春に、アシナガバチが、我が家のベランダに小さい巣をつくりました。
まだ小さい巣で、女王バチしか働いていなかったので、駆除するか悩みましたが、スズメバチのように獰猛でもなく、こちらが何もしなければ特に危害を加えてくる様子もありません。
朝早くからせっせと働く姿に、気づくと愛着がわいてきました。
すごい勢いでぶぅーんと2回転くらいしながら真っ青な空に飛んでいき、何かを拾って巣に戻って一生懸命働いています。
蜂の巣は、蜂がいなくなった冬に撤去することにしました。
お互い近づかない、いい距離を保ちつつ、蜂の巣が大きくなっていったり、働き蜂が増えていくのを遠巻きに見守っていました。
焼け付くような太陽の下でも蜂も頑張ってるから、ダラダラしちゃいけないなと、変に勇気づけられたものです。
しかし、ゲリラ豪雨が頻繁に起き、雨がやんでも暑さと湿気で辛くなってくると、多くの蜂が毎日倒れています。
働いている蜂も、やたら動きが遅い。
蜂はいないほうがいいのですが、後味の悪いドラマの結末をみるようです。
廃墟のような半円の蜂の巣にをみながら、子供の頃過ごした夏の気候とはあきらかに違うこの頃の気候に、怖さを感じます。
お盆を過ぎれば、開けた窓から少し秋を感じる風が吹いて、縁側やテラスでうとうと。
そんな長閑な夏をもう感じることはできないのでしょうか。
(縁側もテラスもありませんが・・・。)