下痢は、大腸の働きが亢進して食物の通過が早くなり、腸で吸収されるべき水分が残ったままで排泄してしまう状態です。
一方、便秘は、腸管の運動機能が低下することによって起こります。便が長時間大腸内に留まると水分吸収が過剰になって、便が固くなり排便しづらくなるわけです。
西洋医学では、下痢には下痢止め、便秘には緩下剤が処方されます。これらの薬の効能は正反対です。
ところが、鍼灸では、同じ経穴で下痢も便秘も治療することがあります。つまり、同じ経穴に鍼を刺すと、機能が亢進したものは抑制され、低下したものは促進されるわけです。
漢方でも、同じ薬が下痢・便秘の両方に効く、ということがあるようです。
同じ経穴を全く異なる症状に使うことも珍しくありません。
例えば、足三里は胃経ということもあり、消化器系の症状に使われることが多いのですが、鼻の症状(鼻水・鼻づまり)にも有効です。
そういえば、調理器具でも西洋の場合は目的ごとに、機能と形状が異なるものを使用するという特徴がありますね。ジャガイモつぶし専用のように。
それに対して、東洋では、1つの道具を幾通りにも使うことが多いです。
はり・きゅう・マッサージ taulli (トーリ代官山)
〠150-0021渋谷区恵比寿西1-34-15ヒルズ代官山202
☎03-6416-9882 www.reframe1001.com