1月21日水曜日のあさイチで、被災地に広がる「生活不活発病」が取り上げられていました。
この「生活不活発病」は、「廃用症候群」とも呼ばれ、動かない生活を長く続けることで、全身の機能が低下して、歩けなくなったり、寝たきりになってしまう、というものです。身体だけでなく、精神にも影響して、うつ状態や認知症のような症状が出たりすることもあるそうです。
動かない → 生活不活発病 → 動きにくくなる → 動かない → …というように、Use it or lose it. 「使わなければ失われる(駄目になる)」、「動かないと、動けなくなる」というわけです。
この「生活不活発病」は、被災地の高齢者だけに起こるものではなく、仕事を失ったり、病気やケガによって外出することが少なくなると、「することがなくなる」ことで誰にでも起こりうる問題です。
番組では、この悪循環を断ち切る方法も紹介されていました。まず、本人がやりたいことを見つけ出すことから始まり、自発的に身体を動かす状況をつくります。実際に動くと達成感を得て、自信につながり、その結果全身の機能も改善し、さらに動きやすくなって…と「良循環」を作り出すことが「生活不活発病」改善のカギだそうです。