4月にリネン類の入れ替えをして、フラットシーツを導入しました。
当初は、このシーツを施術ベッドの上に敷き、体に掛けるのは薄手のタオルケットという組合せを考えていました。
同じ頃、母指（親指）を使わないオイルマッサージ・テクニックの日本語版DVDの制作にかかわることになり、考え方を改めるきっかけとなりました。
オイルマッサージでは、患者さんは全裸になり、施術部位以外をシーツで覆うのが一般的です。
毎日このDVDを見て過ごすうちに、フラットシーツは、敷くより掛ける方が、マッサージ施術に適しているのではないか、と思い始めました。
日本では、治療院でもエステサロンでも、マッサージでは、大判のバスタオルなど、パイル地のものを使うことが多いようで、「治療院で患者さんに掛けるのはパイル地」という固定観念があったのです。
実際にフラットシーツを使用してみると、次のような効用があるのが分かり、以来、マッサージ時に掛けるのはこのシーツのみとなっています。
・軽くて、暑苦しさがない。
・熱や圧が伝わりやすい。
・患者さんの状態や反応がよりわかりやすくなる。
・体の細い部分に対して、より繊細な施術が可能。
・摩擦が少なく、施術者の指に優しい。
・縦が長いので、頭部・頚部・上肢も簡単に覆うことができ、手拭いなどが不要になる。
・かさばらない（パイル地の約四分の一）ので、使用済シーツの容器が小型で済む。
・洗濯に出す際に、1回ごとの量がコンパクトになり、クリーニング屋さんによろこばれる。
いつもと違う仕事をすると、新たな発見があるものですね。
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