ヲスヒナリ(食の性の本質)



カムナガラ ハタツツツタネ
ナラシウケ チグリイワヤト
サネタチネ アマナカネミチ
ヲスヒナリ
【ハタ ツツタネ】
ハタ 大地から放出される
ツツタネ 個々の生気の種
【ナラシ ウケ】
ナラシ 生成され
ウケ 享けつがれ
【チグリ イワヤト】
チグリ 持続的に蓄積されて
イワヤト 潜在している
【サネ タチネ】
生物の雌雄性器
【概要の意味】
カムナガラ 大地から放出される、個々の生気の種が、食物と性機構に生成され、享け継がれ、持続的に蓄積されて潜在している。
そのことは、アマナによる、潜象と現象の兼ね合わされたミチであり、食と性の本来のナリである。
【平川解説】
これまでの句からの流れで、
宇宙エネルギー、大地エネルギーで僕らは生かされていると示していた。
では、どのようにそのエネルギーを私たちは取り込んでいるのか?
ということが、この句のテーマとなっています。
素朴に考えて、食べ物を摂ると生きられるということの不思議さ。
赤ちゃんという生命が発生するということの不思議さ。
僕らは現代科学で解明されていることに、感覚的に鈍感になってます。
食べものを摂ることで栄養を得る。
性行為で赤ちゃんができる。
それらを科学的な解説の結果、当たり前に受け止めてます。
でも、そういう解説を聞かなければ、まさに、不思議な話です。
生物が性行為によって、生命が誕生するのはなぜなのか?
カタカムナでは、大地エネルギー、宇宙エネルギーが、個々のいぶきとして、食物と性機構で生成されると考えたわけです。
繰り返しますが、大地エネルギー、宇宙エネルギーが個々のタネとなって、食物と性機構に入り込み、そして、成長、生育される、だから、栄養になり、生命が誕生する。
そう考えたわけです。
わたしは、今の科学より本質をついているように思えます。
私たちは、宇宙エネルギーを受けることで元気になり、生かされているとスピ系の方などが思ってます。
カタカムナでは、さらに掘り下げて、私たちそのものが宇宙エネルギー、大地エネルギーでできているのだということになります。
わたしは、自分の身体、すべての生き物、そして、すべてのものが、宇宙エネルギー、大地エネルギーでできているという考えに、感動し、なるほどなぁと納得します。
そうか!
だから、宇宙エネルギーを取ることで元気になるんだ!
って。
★イワヤトとは、岩屋戸のことです。つまり、隠れ場所。
生気の蓄積される場所は、生物の雌雄性器(サネ タチネ)の内奥である。
ただし、性器や内臓器官そのものを直接指すのではありません。
内奥とは、潜象と現象を兼ねたモトのことです。