続きです…
***
車は、小さい親父の車で、格好良くもなく…
白の三菱シグマターボの方が断然格好いい。
田舎では、車が命みたいなところがありますから特に…
タイヤもサイズがかなり太く、車高も低かったかな…
マフラーも今ほどでもないけれど変えてあった。
私のは、父の日産マーチ…
それでも、父は私が帰省の際にのるだろうと、若めの車に変えてくれていたんだ。
私は、父親の車でなんの問題もなかったし、つきあいも古いので、今更くるまでもないだろうとも思っていたし…
真夏の陽差しは暑い。
車中も当然暑い!
エンジンを切って、ぼぉ~としていたけれど、とにかくエンジンをかけて、実家の家にいったん戻ることにしました。
よく事故しなかったもんです。
一切の記憶がなかったくらいでしたから…
一度彼女の家に電話をしているから、かけられない…
当時は携帯電話なんてのはないからね…
私は、父に、ちょっと出かけてくると言って、夕方から京福電車にのって福井の街まで。
揺れる電車の中でもぼ~としていたと思う。
福井の繁華街に友達が店長をしている居酒屋があり、そこにとりあえず行こうと。
そこの居酒屋は今はもうないけれど、造り酒屋が経営しているこぢんまりした居酒屋で、私は浪人時代からそこの造り酒屋でアルバイトしていたので、そのお店には社員さんとかといっしょによく行っていました。
それに自分が融通の利く酒屋はそこしかなかったから、そこに足が向いたんだと思う。
***
「お~、おーちん!帰ってきたん?!いつ!?」
「うん…、昨日かな…」
「で、早速きてくれたんや!さすがおーちん律儀!」
「うん…、相変わらず元気やな…」
「ど~したん!?元気ないぞ~」
「うん、疲れたんやろうね…」
「そう?!まぁ、ええわ、とにかくゆっくりしていって、後で話し聞くしな~」
「…」
そこの居酒屋、店長は幼なじみで、結構イケメンでしたから、賑わっていました。
私は、じゃまにならないように4人も腰掛けるといっぱいになるようなカウンターで飲んでいました。
少し落ち着いてから、店長が、
「おーちん!元気出せや~」
と励ましてくれるんだけど、なかなかただ飲むだけでね…
それでも店長は、
「店終わったら飲みに行こう!女の子誘って!女の子がいる店がいいか?あっ、そうや、梅沢さん呼ぶ?!」
梅沢さん(仮名)とは、造り酒屋のアルバイトで知り合った、遊び好きのおじさんです。
「気を使わせてんな~俺。別にいいんやけど…、気をつかわんで。疲れただけやし…」
「疲れたって?!おーちんどうして帰ってきたん?!まさか京都から原付?!」
「そうそう!」
「そりゃあかんわ~、疲れるわ~」
私も、店長に気を遣わせてしまって済まないとおもって、悟られないようにして、話題が繋がるようにしていました。
この原付バイクで帰省した話で、私も店長もほっとしたのか、いろいろ四方山話をしました。
店長もほっとしてかで、ホールで仕事したり厨房に入ったりして忙しそうにしていました。
***
「おーちん、ところでどこ行く?!この後!あの子とか誘うか?あの子は常連で知っているし!」
「ええよ、俺は。行ってこいや。俺はいいし。」
「寂しいこというや~ん。行こうや!おーちんも桃子ちゃんと別れて寂しいやろし~」
(あっ、便宜上、くだんの彼女を桃子(仮名)って事にしますね)
「?俺が桃子と別れたって?!誰から聞いたん?!」
「誰って、田中先輩から…。田中の友達とつきあっているって、うちの店にきたよ。桃子ちゃんとその田中の連れが!」
「田中って、陸上部の田中か?!何でやん?いつの話やん?!」
「いつって…、六月ごろ?五月の終わり、それくらいやけど…。今度三国の花火見るって行ってたぞ!あぁ~おーちん別れたんやと思ったんやけど、そんなもん聞けんしな~」
「そりゃ…、そうやわな…」
「えっ?!何?別れてえんの?!」
「さぁ、どうなんやか…、つきあっておらんかったんかもしれん…」
かなり前から、私は彼女と別れていたらしい。
よりによって陸上部の先輩の友達らしい。
悪酔いしてきたけれど、そのまま帰る気にはならずに店長と私は、店が終わった後に夜の片町に繰り出した。
だいぶ難儀な酔客だったと思うが、憶えていない。
つづく…
***
車は、小さい親父の車で、格好良くもなく…
白の三菱シグマターボの方が断然格好いい。
田舎では、車が命みたいなところがありますから特に…
タイヤもサイズがかなり太く、車高も低かったかな…
マフラーも今ほどでもないけれど変えてあった。
私のは、父の日産マーチ…
それでも、父は私が帰省の際にのるだろうと、若めの車に変えてくれていたんだ。
私は、父親の車でなんの問題もなかったし、つきあいも古いので、今更くるまでもないだろうとも思っていたし…
真夏の陽差しは暑い。
車中も当然暑い!
エンジンを切って、ぼぉ~としていたけれど、とにかくエンジンをかけて、実家の家にいったん戻ることにしました。
よく事故しなかったもんです。
一切の記憶がなかったくらいでしたから…
一度彼女の家に電話をしているから、かけられない…
当時は携帯電話なんてのはないからね…
私は、父に、ちょっと出かけてくると言って、夕方から京福電車にのって福井の街まで。
揺れる電車の中でもぼ~としていたと思う。
福井の繁華街に友達が店長をしている居酒屋があり、そこにとりあえず行こうと。
そこの居酒屋は今はもうないけれど、造り酒屋が経営しているこぢんまりした居酒屋で、私は浪人時代からそこの造り酒屋でアルバイトしていたので、そのお店には社員さんとかといっしょによく行っていました。
それに自分が融通の利く酒屋はそこしかなかったから、そこに足が向いたんだと思う。
***
「お~、おーちん!帰ってきたん?!いつ!?」
「うん…、昨日かな…」
「で、早速きてくれたんや!さすがおーちん律儀!」
「うん…、相変わらず元気やな…」
「ど~したん!?元気ないぞ~」
「うん、疲れたんやろうね…」
「そう?!まぁ、ええわ、とにかくゆっくりしていって、後で話し聞くしな~」
「…」
そこの居酒屋、店長は幼なじみで、結構イケメンでしたから、賑わっていました。
私は、じゃまにならないように4人も腰掛けるといっぱいになるようなカウンターで飲んでいました。
少し落ち着いてから、店長が、
「おーちん!元気出せや~」
と励ましてくれるんだけど、なかなかただ飲むだけでね…
それでも店長は、
「店終わったら飲みに行こう!女の子誘って!女の子がいる店がいいか?あっ、そうや、梅沢さん呼ぶ?!」
梅沢さん(仮名)とは、造り酒屋のアルバイトで知り合った、遊び好きのおじさんです。
「気を使わせてんな~俺。別にいいんやけど…、気をつかわんで。疲れただけやし…」
「疲れたって?!おーちんどうして帰ってきたん?!まさか京都から原付?!」
「そうそう!」
「そりゃあかんわ~、疲れるわ~」
私も、店長に気を遣わせてしまって済まないとおもって、悟られないようにして、話題が繋がるようにしていました。
この原付バイクで帰省した話で、私も店長もほっとしたのか、いろいろ四方山話をしました。
店長もほっとしてかで、ホールで仕事したり厨房に入ったりして忙しそうにしていました。
***
「おーちん、ところでどこ行く?!この後!あの子とか誘うか?あの子は常連で知っているし!」
「ええよ、俺は。行ってこいや。俺はいいし。」
「寂しいこというや~ん。行こうや!おーちんも桃子ちゃんと別れて寂しいやろし~」
(あっ、便宜上、くだんの彼女を桃子(仮名)って事にしますね)
「?俺が桃子と別れたって?!誰から聞いたん?!」
「誰って、田中先輩から…。田中の友達とつきあっているって、うちの店にきたよ。桃子ちゃんとその田中の連れが!」
「田中って、陸上部の田中か?!何でやん?いつの話やん?!」
「いつって…、六月ごろ?五月の終わり、それくらいやけど…。今度三国の花火見るって行ってたぞ!あぁ~おーちん別れたんやと思ったんやけど、そんなもん聞けんしな~」
「そりゃ…、そうやわな…」
「えっ?!何?別れてえんの?!」
「さぁ、どうなんやか…、つきあっておらんかったんかもしれん…」
かなり前から、私は彼女と別れていたらしい。
よりによって陸上部の先輩の友達らしい。
悪酔いしてきたけれど、そのまま帰る気にはならずに店長と私は、店が終わった後に夜の片町に繰り出した。
だいぶ難儀な酔客だったと思うが、憶えていない。
つづく…