春の熊野路を行く
春の熊野古道、那智山に行くときはバスで行きましたが、
帰りは途中まで坂を下ってきました。
急な坂、足場もあまり良くなくて、下りるのも一苦労…。
修験道の霊場であることを身を以て感じました…
そんな熊野古道ですが、あちこちに春の姿を見つけました!
レンゲソウ。可憐な花が道端に咲いていました。
シャガ。絹のような繊細な白地に、黄色と紫の斑点が鮮やか。
トカゲも日向ぼっこ。
気持ち良さそうで、結構近くまで寄っても逃げませんでした。
おかげで素敵な写真が撮れちゃった!(動物季節観測の標本例に使えるぞ)
紀伊勝浦の駅前には、ツバメがいっぱい飛んでいました!
今年初めてツバメに会いました。ちょっと嬉しい!
春の生き物、こんなにたくさんあちこちにいましたよ!!
そして、途中にあった竹の林。
色が黄色いですよね。いわゆる「竹の秋」。
タケノコがこれから出てくる季節、
親の竹は地中のタケノコに養分を取られて、
いまのこの時期が葉を枯らす(黄色くなる)時期なんです。
竹の黄葉は秋じゃなくて春。
「竹の秋」は今、「春」の季語なんですね。
石積みの棚田では田植えの準備も進んでいました。
早稲のお米なんですね、きっと。
代搔きが終わって、今週末が田植えかな。
そういえば、棚田学会の勉強会で
「西日本の棚田は石積み、東日本の棚田は土坡が主」と昔聞きました。
確かにここ、熊野道の棚田も石積みでした。
田んぼの形状ひとつ取っても、歴史と風土が感じられます。
そんなことを思いながら、散策した春の熊野路でした。