NAHAマラソン旅行記 -気象編- | 片平敦オフィシャルブログ「気象予報士・片平敦の 風まかせお天気日記。」Powered by Ameba

NAHAマラソン旅行記 -気象編-

旅行に行ったら必ず行くのが、その地域の気象観測所。

NAHAマラソンだって、もちろん例外ではありません!!晴れ


気象予報士・片平敦の 風まかせお天気日記。

気象予報士・片平敦の 風まかせお天気日記。

那覇空港にある、「那覇航空測候所」です。


上に乗っている丸っこいのが、空港気象ドップラーレーダー(DRAW)。
空港周辺の急な風の変化や積乱雲を監視する、最新鋭の気象測器です。


ここから、沖縄県諸島の空港の天気予報を発表しています。

いわば、沖縄の「空の管区気象台」。

飛行機の安全運航には、こうした観測や予報が欠かせません。


  ×    ×    ×


ゆいレールで「県庁前」駅で下車、しばらく歩くと…。
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裁判所の隣にある「那覇第一地方合同庁舎」。


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この中に、沖縄地方の天気予報の中枢「沖縄気象台」があります。

(沖縄は、「管区」でも「地方」でもなく、ただの「沖縄気象台」なんです。

 日本復帰前の「琉球気象庁」の流れ、なのでしょうか?)


やはり外国人の方も多い沖縄だけあって、
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すぐ隣に、英語表記の看板もありました。

(真ん中の、Meteorological Observatoryが、気象台です)


横の公園から裏手に回ると…
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ありました。気象観測の現場、「観測露場(かんそくろじょう)」です。

ここに気温や湿度や雨の量などを測る器械が並んでいます。


風は、近くの高い建物の影響を受けてはいけないので、
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合同庁舎のてっぺんに風向風速計がついていました。

(日照日射計もここにあるのかな?確認できず)


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沖縄気象台では去年の3月まで、

ラジオゾンデという風船型観測機器を飛ばして、上空の気象観測をしていました。

(温度計などを上空に飛ばして観測する、天気予報には欠かせない観測です)


別の観測機器が整備されてきたため、

全国では「那覇」と「仙台」の観測が廃止されたんですが、その名残りの建物がこちら。

風船を膨らます水素ガスを保管していたため「火気厳禁」なんて書かれています。


ここで風船を膨らませて、その前の広場から毎日2回、大空へ観測機器を飛ばしていました。


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露場横には、生物季節観測の標本もありました。やっぱり沖縄!
「テッポウユリ」や「ケラマツツジ」なんて看板が立っていますね。


ちなみに…
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こうした観測機器の置かれている露場は立ち入り禁止です。

観測機器を壊したりすると、気象業務法で罰せられて、

「3年以下の懲役」または「100万円以下の罰金」に処せられることがあります。


くれぐれも、見つけても、遠くから眺めるだけにしましょう!!!



そういえば、
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気象台横の天文台のような建物の上に、

感雨器(雨が降ってきたかを知らせる器械)がありました。


露場にもちゃんと設置されていたのに、

う~ん、ここにももうひとつ。

気象台さんとは違う管理者の測器なのかな?