コチラ、47772。 | 片平敦オフィシャルブログ「気象予報士・片平敦の 風まかせお天気日記。」Powered by Ameba

コチラ、47772。

こないだの日曜日は、気象予報士会の

技能講習会に行ってきましたえんぴつ


天気予報の基本になっている「数値予報」

(コンピュータを使った、現代の天気予報の根幹)の歴史や、

現在の状況などの勉強会でした。


講師の先生は気象庁のOBの方で、

古き良き時代の気象台の話も沢山してくださいました。

今は機械ですべて天気図なども出力されてしまうけど、

昔は人間が、手を使って描いていたわけです。


  *       *       *


僕、ご存知のとおり、かなりのアナログ人間。

昔の予報屋さんがされていた職人芸を身につけたくて、

実は去年の夏前から、だいぶ練習したのが「天気図描き」。


……いやいや、今さら、ラジオの天気図じゃないですよ!

それは、もう中学校のときにできるようになりました。

練習したのは、かつて気象台でされていた、

各地の気象台の元データから天気図を完成させる、という「職人技」です。


気象予報士・片平敦の 風まかせお天気日記。
各地の気象台から送られてくる観測結果は、実はこんな数字の羅列。

今はコンピュータで自動的に解読されますが、

かつては、この数字の列から、天気や気温や気圧などを

人間が瞬時に解読して(職人技!)、天気図に記入していったんです。


それを練習して、昔の予報官の技術を習得しようとがんばったんです。


本当は、かつてはモールス信号で送られてくるものを

耳で聞いて、その場で数字に翻訳し、天気のデータに翻訳し、

天気図に書き込む(「直記入」といいます)んですが、

さすがにモールス信号は今は発信されていないので、

数字から翻訳することを、毎日、昼休みに長いこと練習しました。


そして、こういう細かい各地点のデータを読めるようになると、

こんな↓近畿地方のローカルエリアの天気図も自分で描けます。
気象予報士・片平敦の 風まかせお天気日記。

今はまだ白紙。これに数字を解読して、記入していきます。


こういう天気図に記入する天気記号は、なんと100種類!
(国際式天気記号、なんていいます)

気象予報士・片平敦の 風まかせお天気日記。

雨ひとつとっても、降り方で10種類以上の細かさ、です。

でも、これも長いこと描いていると、自然に、

番号と天気の対応がパッと出てくるようになるから不思議です。

(「雷は17番」とか「もやは10番」とか(笑))


数字の列の最初には「地点番号」があって、大阪は47772。

その場所を選んで、その後に続く数字を解読して記入していくと…

気象予報士・片平敦の 風まかせお天気日記。

各地点の丸のまわりに、こんなふうに、

風やら気温やら天気やらが描かれて埋まっていきます。


そして、最後に等圧線を引いて…
気象予報士・片平敦の 風まかせお天気日記。

よしっ、完成!


すごく局地的な細かい天気図が描けるので、

小さな低気圧や隠れた前線など、

細かい丁寧な天気予報をするときには大切です。


ただ、今ではこの「技」を持った人は少なくなったそうです。

気象予報士の資格を取るのにも必要ないから、

気象予報士でもこれができる人はごく少数派。

(たぶん、9割がたは、できないと思います)


今ではコンピュータに押されて必ずしも必要なくなった技ですが、

こうした「職人技」、しっかり受け継いでいければなぁ、

なんて思っています。

(…それに、こんな作業大好きですし♪…あ、オタクだ。)



*****************************************************************

☆僕の高校は県立の男子校でしたよ~!僕の年が創立100年の伝統校でした。

 そんなのもあってか、校訓が「質実剛健」「文武両道」だったのでか、

 「柔道着が盗まれる」なんて事件は聞かなかったなぁ…(笑)。

 たぶん、私立の新しい高校とかだったらあるのかも。

   →RYOTAくん、どうでしたっけ?なにか見たことある??

☆てなわけで、バレンタインは、長いことチョコは母と妹だけ、でした(笑)。

☆MAXコーヒー!!!ついに全国展開ですか~~!

 Joy Toyさん、ありがとうございますっ!!めっちゃテンションあがりました!

 16日は、コンビニに飛んで行って、探さなきゃ~。

*****************************************************************