本日は宮崎市にあります更生保護施設「みやざき青雲」に行ってきました。

 

更生保護施設とは、矯正施設から出所・出院した人や保護観察中の人で、身寄りがなく、帰るべき住居がないことや、現在住んでいるところでは更生が妨げられるおそれがあるなどの理由で、直ちに自立更生することが困難な人に対して、一定期間、宿泊場所や食事を提供する民間の施設です。宿泊場所や食事の提供を行うだけでなく、保護している期間、必要な支援などを行い、自立を援助することで、その再犯や再非行の防止に貢献しています。(法務省ホームページより引用)

 

みやざき青雲は、収容人数20名で、少年及び成年男女が入所対象で、3か月から約半年の期間収容しているそうです。入所者が社会で自立するための準備機関として、日常生活の指導や相談に応じたりしています。また、更生保護施設に入所する人の中には、飲酒や薬物へ依存の問題を抱えていたり、対人関係をうまく築くことができなかったりするなど、社会生活上の問題を抱えている人もいます。入所者がこうした問題を解決して、社会生活に適応するためにアルコールや薬物の害を学習し、これらに依存しない生活を維持していくことを目的に医療機関や福祉機関とも協力したりもしています。また、SST(Social Skills Training)というプログラムを使用して、心理学の認知行動療法に基づいて、対人関係場面での振る舞い方を体験的に学んだりしているそうです。その他、男性入所者を対象とした料理教室など、入所する人の課題に応じたきめ細かい処遇が実施されています。

 

刑務所を出所した人などが地域生活を送る中で、孤独や孤立に陥り、周囲に相談できず、結果として再犯に至ってしまうことがあります。こうした人に対し、社会全体で見守っていくことも大切なことだと思いました。