おはようございます。
久しぶりに自分の服を作っています
ソーイングスペシャリスト かたやまゆうこです。

去年コートを作ろうと思って購入し、
それっきりになっていたハリスツイード

今年は暖かくてコートいらないなあ
と思いつつ、昨日思い立って作り始めました。

早速今日は雪

ちょうどいいので午前中に完成させて早く着たい!

ところで
ウールの服やセーターに
なんか草のようなものが混じってることありませんか?
あれなんだと思います?

ごくまれに草を見つけ
なんか草ついてるなんでだろう
どっかでつけてきたのかな いやそれはないな。
何度目かに
あれ、こういうことたまにあるけどなんで
まさかウールだから羊の?
いや、こんな繊細な繊維になってるのにそんなことないだろう
なんてぼーっと考えたことがありました。

でもこの疑問誰に聞いたらいいのかわからないから
それっきり。

しかしその後
仕事の関係もあって、服飾大学のオープンカレッジに通いました。
羊毛で織物をする講座でした。

羊毛に魅せられた先生が羊毛にまつわる
様々なことを教えてくれるのですが、
すっかり忘れていた私の疑問の答えが
授業の中にありました。

これは羊が牧場で暮らしていた時に
体についた草がそのまま製品になっても残っているものだそうです!

えっそんなこと!?

と思われたかもしれませんね。

私にとっては
ちょっと想像したけどまさかほんとにただ残っちゃった草だったとは

という驚きと納得といろいろでした。

授業は
羊から刈り取った羊毛がそのまま送られてきたところから始まります。
袋から出した羊毛は羊の汚れや油そして牧草にまみれていました。

その羊毛を何度も洗い、染色し、紡いで、織る

こんなに長い行程の中で取りきれなかった草
この毛と草を纏った羊はどんな羊なんだろう
どんな牧場なんだろう
ニュージーランドの草なのかオーストラリアの草なのか
イギリスに運ばれ、日本まで・・・

この行程を学んで以来
ウールに残った草を見つけるたびに嬉しくなり
想像が膨らみます

本当なら傷のような扱いになるんでしょうけど。


ハリスツイードは職人さんが手作りで織っている
ザックリしたウールツイード

その風合いが大きな魅力ですが、
そのせいかコートを作りながらすでに5箇所も草をみつけました!
集中しながらも、楽しかったり苦しかったりの製作途中
見つけるたびに癒されます。