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片付けられない子供のための整理収納サポーター 松井朋美です。
片付けない子供につい言ってしまう言葉
何度言っても片付けない子供に、イライラして
「片付けないんだったら捨てるよ!」
と、つい言ったことはありませんか?
この言葉を言うと、子供が慌てて片付けてくれるので便利なのですが・・・
「これって脅してるだけじゃ?」
と、不安に感じる方もいるのではないでしょうか。
子供の立場で考える
子供が「片付けないと捨てるよ!」と言われると慌てて片付けるのは、「おもちゃを捨てられたら困るから」ですよね。
それくらい、おもちゃは子供にとって大事なモノ。
「捨てるよ!」と言われながら片付けているときは、楽しいよりも「怖い、悲しい」という気持ちになっています。
そもそもなぜ片付けないのかを考えてみませんか?
おもちゃの量が多くて大変
おもちゃの収納が合っていないくて片付けにくい
疲れて片付ける力が残っていない
まだ遊びたかった
など、理由はいろいろあると思うんですよね。
おもちゃの量が多い、収納が合っていないのであれば一緒に見直す。
疲れたのであれば、大人が手伝う。
まだ遊びたいのであれば、一旦気持ちは受け止めてから一緒に片付ける。
というように、理由によって対処法は変わります。
なのでなかなか片付けない子供には、怒るよりも
「どうした?疲れちゃった?」
「片付けるのが大変なところがあるんかな?」
「また遊びたかった?」
など、子供の気持ちや状態を探る言葉をかけてあげて欲しいのです。
子供にその言葉は通じません
我が子の友達のママさんで
ゴミ袋をバッサバッサと振り回しながら「捨てるぞー」と言ってたんだけどね。
前はすぐに片付けてたんだけど、最近はちっとも片付けないんよ・・・
と言っている方がいました。
実はこれ、珍しいことではないんです。
こうなる理由は2つ
・本当は捨てないと気付いてしまった
・捨てられてもまた買ってもらえばいいと思っている
・本当は捨てないと気付いてしまった
「捨てるよ!」と言いながらゴミ袋に入れても、実際は押し入れの見えないところに隠しておいてたりしませんか?
そして子供が反省したら「次はちゃんと片付けるのよ!」と言っておもちゃを返したり。
これが繰り返されると、子供は「どうせ隠すだけでしょ」と、学習してしまいます。
(実際に「いいよーどうせあそこ(=いつも隠している場所)に隠すだけでしょ」と言っている子供もいました。)
こうなると、「大人は嘘つき」になってしまいます。
だって捨てると言いながら隠してるだけじゃないですか。
悲しい気持ちで片付けていた子供の気持ちが怒りや不信感に変わることだってありますのでね。
どんなにイライラしても、できないことは言わないようにしましょうね。
・捨てられてもまた買ってもらえばいいと思っている
実は、本当に全部のおもちゃを捨てた親御さんがいましてね。
でも、次のお誕生日に新しいおもちゃを買ってあげたんですね。
その結果、子供は「捨てられてもまた買ってもらえる」と思ったのでしょう。
「片付けないと捨てるよ!」と言うと、「いいよーまた買ってもらうし」と言うようになったんですって。
勢いで捨てたものの、おもちゃがないのは‥・と思った親心がまさかの結果を招いてしまいました。
この2つの例を見ても「片付けないと捨てるよ!」という言葉は(最初はすぐに片付けるから便利な言葉だと思ってしまうんですが)長い目で考えるといい結果にはならないのでおすすめできません。
できないときもある
おもちゃの量も多くないし、収納も一緒に考えたのに・・・
という場合は、単に疲れているとかまだ遊びたいとかの「子供の事情」かもしれません。
「そんなのはワガママだ!」
と思うかもしれませんが、大人だって疲れたときは片付けるのが嫌になるときってあると思うんですよね。
それに「自分は疲れている」とか「これ以上遊んだら疲れて片付けができなくなる」なんて考えながら遊んでいるわけじゃないのでね。
子供は全力で遊んで、いきなりライフがZEROになる。
だから「そういうときもあるよね」と思って、フォローしてあげてくださいね。
成長するうちに、体力の配分も分かるようになってきます。
参考記事