文字は、生きている。 | ラシイ、クラシ。

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個性を活かして、ラシクはたらく、ラシク暮らすための徒然視点です。

活版印刷が、関西で熱いらしい。

そんなことを、銀座の中村活字さんから聞いた。

ひさびさにお邪魔したのだけど、

中村さんは相変わらず、イイ感じの人。



活版印刷は、グーテンベルクが発明した世界三大発明の一つ。

でももう日本には、鉄製の活字をつくれる職人さんが

いないらしい。

だから新しい字はつくれない。

今ある活字の組み合わせでしか印刷できない。




以前活版の名刺をつくってもらったことから、

中村さんとのおつきあいが始まった。


中村活字さんは、創業100年を超える老舗。

銀座のビルの中に入ると、味のある木造で、

古木の匂いと、奥から活版機の音がガチャンガチャンと聞こえてくる。


「築何年ですか??」

「昭和初期ぐらいじゃない」

「地震、大丈夫でした??」

「ああー、大丈夫だったよ 笑」




今でも名刺交換をする際に、活版の名刺をもらうと、

凸凹した手触りや、見た目の雰囲気ですぐにわかる。


風合いというか、なんというか、

まったく違うんだよね。

レトロ感だったり、アナログ感だったり。


また、活版名刺に戻そうかな。




4年前に「デザインのひきだし」に、

中村活字さんが取り上げられてから、

活版ブームがじわじわと始まっていった、と中村さんは言う。


活字で書かれた本と、パソコンで書かれた本とでは、

読みやすさが違うんですよ、

とデザイナーさんが言ってたんだよね、

とニコニコ顔の中村さん。



一つの文字を構成する、縦線や横線、点などの組み方が、

パソコンのフォントとは違う。


その組み方や組み合わせの間にできる「間」が、

文字やページ全体として、目に馴染んだ感じを

つくりだしているのかな?

もっと言うと、文字が生きもののように、やさしい感じがするというか。



活字には、

グーテンベルクの時代から培われてきた、

文字に生命を吹き込む、カタチの黄金率が

あるのかもしれない。

もしくは、ひとつひとつ手づくりされた活字にこめられた思いが、

インクにも伝わって、やさしさがにじみ出ているのかもしれない。



文字は、生きている。

かつて文字は、みんな生きていた。



パソコンによって失われてしまったものを、

無意識に取り戻そうとしている人たちが

増えてきているのかなぁ。。。



そんな視点で世の中をみると、

また新たな発見があるかもしれません。