「ベンゾジアゼピン 脱抑制」

 

この言葉で検索すると ベンゾジアゼピン系による奇異反応 攻撃性 暴力を中心に

という論文が出てきます。

 

減薬中 初めて幻聴が現れた時 ベンゾが関係していると思いました

 どうしたらいいのだろう 服薬していた抗精神薬クエチアピン(150mg)を

クエチアピンよりは 幻聴に効果があるとされている レキサルティ0.5㎎に

変薬してもらいました。

 

ただ0.25mgに減薬しても

首が前に引っ張られるジストニアの症状と不眠 表情の不自然さが

表れ、怖くなって また元のクエチアピンに戻してもらいました

 

そこからは幻聴を薬で止めるのは諦めて

 本人には幻聴には慣れていくしかない事

ベンゾをゆっくり減らしていったら無くなって来ると説明しました。

 

最初の頃は幻聴が現れると壁を叩いたり、物に当たったりしました

それでも何とか やり過ごせるようになったと本人からも聞き

ホッとしていましたが だんだん性格が変わって来ました

 

幻聴からの攻撃的な言葉も1日中続くようになり

なだめようとしてお茶をぶっかけられ

「こんなに苦しいのに何でわかってくれへんの?」と言われました

 

サイレースの離脱症状かもと、ペースを緩めたりはしていましたが

 

もうだめだ これ以上我慢させられない

また抗精神薬を変薬してもらいました

以前首が曲がったことのあるオランザピンと言う薬です。

 

首が曲がるかもしれないけど 唯一 合ったお薬やから

もう一回試してみよう それでもいい? 息子の承諾を得て

 2.5mgのオランザピンを処方してもらいました

 

オランザピンは効果が早いです

夜飲んであくる朝 体調を聞くと「なんか元気やねん」と 

表情も明るく息子が言いました

 

首も曲がることなく 徐々にクエチアピンを減薬して

オランザピンを3.75mgにしてもらいました

幻聴は?と聞くと「ぼちぼちかな」 と言います。

何とか折り合いが付くんだったら

この量で収まって欲しかったのですが

 

幻聴が酷く 苦しいと訴えるようになってきました

クエチアピンを完全に止めて、オランザピンを5㎎に増薬。

これ以上は怖くて増やしたくない

幻聴がでませんようにと祈りました

 

でも5㎎に増薬して5日目、警察が介入する事件を

息子が起こしてしまいました。

たまたま相手の方にも障害があったのと

ご両親が理解を持っておられて許してくださいました

 

幻聴がずっと攻撃してきて、イライラして相手の仕草が

自分を攻撃していると思ったと言いました。

 

事件の後、ずっと怖くて 減らすのをためらっていたジアゼパムを

0.5mg減薬しました。ベンゾの奇異反応の発生率は0.2%から0.7%だそうです

でもその中に含まれる要素は高いと思いました。

 

論文には奇異反応の治療は、原因薬剤の中止が原則であり、基本的に

それにより改善する。でもベンゾを常用している患者には離脱症状にも

注意が必要と記載がありました

 

サイレースの減薬中でしたが、ジアゼパム10㎎を9.5mgに減薬して

今日で9日目です。びっくりする位落ち着いています。

イライラ感も無くなり、日常生活を穏やかに送れています。

私の体調を気遣ったり、迷惑をかけてごめんねと言ったりして 驚かされました

 

こんなわずかの減薬で、こんなに変わるのと思いましたが 

以前、副作用で閉尿した時も1mgのサイレースを0.95mgに(11日目)減薬後

自力で排尿出来るようになりました。わずか0.5mgで変わりました。

今回も0.5mgの変化です。

 

まだまだどうなるか分かりませんが 幻聴を止められたのはとても嬉しいです

 

現在服薬  オランザピン5㎎  ジアゼパム9.5mg  サイレース1mg中40.4%服用