ドーパミンの本当の機能


次に、統合失調症の原因ではないかと言われているドーパミンについて、考えてみます。


ドーパミンとはホルモンのひとつと考えられています。ホルモンとは何なのか。

脳に常に流れる、電気の中にある信号のひとつではないかと私は考えます。

ホルモンとは、タンパク質を含む電気信号。

そして、電気の中にドーパミンがある。


タンパク質は、それを分解することによって活動する動力を作り出し、その分量で時間を調節しながら、無くなれば疲れを感じる。

疲れを感じるとまた次をもらえる。

もらうのにも、身体を休める、細胞を休めて、次に備える。老廃物でそれを調整して、疲れが癒えて老廃物が消えれば、また活動を始める。


活動をする時は、むしろ身体が楽になりませんか。ドーパミンはその楽にする、疲れなどの感覚を消す役目ではないかと思います。

簡単に考えるなら、疲れの記憶を消せばいいと思うでしょう。それが、薬物を使うと言う行為です。けれど、脳で記憶を消す事はしないと思います。

記憶を消すとは、その状態を二度と作れなくなると言う事。

だから、ドーパミンとは疲れの信号と逆の信号であり、それを送って症状を打ち消している状態ではないでしょうか。


そう考えると、症状的には説明がつきます。統合失調症や薬物中毒などは気分が高揚して、幸せな方の妄想状態になる。楽になる。その状態になるのであれば、ドーパミンが原因と言えます。


薬で調整すると言う事は、抗精神薬にも同じ事が言えます。

抗精神薬は、ドーパミンを抑えると言う事ですので、逆に疲れの信号を送るような効果があるのでしょう。


けれど、これは薬物の乱用になってしまう。

打ち消したり増やしたり、自然にない状態を薬で調整する。

すると、元に戻ろうとする身体が反対に感覚を忘れてしまったり、それによって症状が悪化したり、副作用が起こったりしてしまう。


副作用には、やる気の低下などがありませんか。

もしかしたら、陰性の症状はそれで起こっている可能性があります。その他にも、陽性の後で気づかれるような症状は、薬で起こっている可能性があります。それを知らずに患者に与えてしまうと、何か起こった時に、今度は陽性症状を起こすような薬をとなったりするかもしれません。リスクの方が高いように思います。


実際に、ずっと治らない人達のほとんどが、薬の副作用のように思うのです。


次にドーパミンの影響について考えてみます。


少ないと物覚えが悪くなる。忘れっぽくなる。

反応が鈍くなる。集中力や注意力が落ちる。無力感、無気力感を感じる。


無力感、無気力感は機能の方で説明しましたが、多分薬の効果以外なら、疲れで休みたいと言う感覚ではないでしょうか。


けれど、この病気は休めないため、妄想が終わらないと気づかない。

実際に私は、眠れずに仕事にも行き、声も一日中攻撃してきて、周りにも気を遣い、一人で何で抱えていました。


けれど、最初の頃も現在も同じ状態です。

声の規則性を見つけて拒絶する事と、できる限り全部信じない事、自分の気持ちは書いて確認する事を続けています。


体調は毎日コロコロ変わりますし、気分や異常は操られるように声に連動し、陽性症状も陰性症状も、ドーパミン変動によると言われている異常も全て、声との連動で起こっています。


それが、ずっと続いています。


物覚えや忘れっぽいのは記憶の障害です。

それは、常に妄想と一緒に起こっているはずです。ですから、ドーパミンとは関係ないと言えます。


反応が鈍くなるという事は、感覚をすぐに捉えられない状況にあります。その時起こっている事は、実はほとんど誰も説明していないのかもしれません。


これは思考障害です。声が邪魔をして周りの状況を捉えられなかったり、思考ができなくなったりしています。


後者はあまり聞いた事がないかもしれないので説明すると、突然思考が止まり、聞こえているのに反応できない時があります。

本を読みながら理解できない状態と同じで、これも私にはいまだに起こっています。

そして、これは完全な知能障害。今子供達に起こっているワーキングメモリーの異常。

私の娘も同じ症状があり、いまだに記憶が消えると言っています。


まだ10代の娘です。しかも2人とも突然に起こりました。私と同じであり、これは声のない統合失調症に当たるのではないでしょうか。


話を戻します。

思考がなぜか止められて、耳や目から情報は入ってきているのに理解できない。そして、元に戻ると取り込んだものを脳が処理し始める。

だから、少し遅れて相手の行動を分析、理解して反応する。


集中力や注意力も同じ事が起こり、遅れたり取り込めなかったりするのではないでしょうか。


反対に、ドーパミンが増えると幻覚や幻聴や妄想が出るのもおかしくなります。

楽になる状態とは、妄想したとして、攻撃を受けるような状態にはありません。


お酒を飲んでいる状態と考えたらわかりやすいです。お酒もひとつの楽になる麻痺状態です。まともに話ができなくなったり、動きがふらついたり、呂律が回らなかったりする事はあるかもしれません。


けれど、それ以外の症状は、どちらかと言えばドーパミンが少ない状態に当てはまるのではないでしょうか。


なので、どちらもごちゃ混ぜで起こっている統合失調症や薬の効果全てがおかしいのです。


何が起こっていて誰のせいか、そんな事を追求するよりも、まず情報を正して、苦しんでいる人を減らす事が先のように思います。


そして、声のない統合失調症がある事は、当たり前の事です。けれどおかしいのは、私の家族の異常は、精神とは関係なく起こっているのではないかと言うことです。