思考の編集はどこでしているのだろう。
私は思考が消え、記憶が消える。
思考はちゃんと脳の中で行われているはず。
その場所は脳の細胞のはず。
パソコンで考えたらわかる。
記憶する場所、パソコン自体のプログラム、OSにソフトがあってそれを目的を持って動かす人間がいて初めて使われる。
どこかが壊れれば異常が起こり、二人の人が同時に使う事もない。そのデータを消そうとする自動プログラムなんか作るはずもない。違う動きをしようとする動きがあるなら壊れている。
なのに、何の損傷もなく思考が消えていく、違う記憶に変わる。言葉に意味がつかなくなる。その意味が突然変わり、違う意味に変換される。
思考している最中、覚えていたい事。
しかも、今は毎日、もう癖になってしまったかのように消えていく。
今までの思考と全く違う。
信号の混乱ではなく意味がすり替わるのは、消えていくのはどういう事だろう。
しかも何も起こっていない。冷静な時でも突然消える。
脳に突然起こる一方通行の統合失調症の声だけなら、信号の混乱ではないかと思ったけれど、消えていくのは編集している最中の問題。思考するのはその瞬間の記憶。
思考しながら別人が聞いているかのように、まるで私の声が盗聴されて返事するかのように声がする。
しかも一人ではなく、たくさんの人の音声付きの声がする。
例えば、自分の思考が本を読む事に目的を置いている時には、本の内容に集中する。本の内容を理解する事に使う。そこに、自分の事を馬鹿にする声が入る。自分の動きを見ているかのような自分実況の声が入る。それが妄想だというなら、二つの思考が存在している。
思考と妄想は全く違う目的だ。妄想が加わるのはあり得ない事だと私は思う。
しかもその言葉や意味が消える事によって、目的自体が変わる。
目的は最初に置く、記憶を取り出すための鍵なのに、その鍵が変わるのはどういう事だろうか。