かたさん -3ページ目

議員がよく使う都合の良い言葉 - 「覚えていない」

いつに無く、良く聴かされた言葉に「覚えていない」に辟易させられました。

以前には「記憶にない」という言葉も流行したことがありますが、
社会的な地位にあるものが、質問に答える際にどうしてこういう言葉をつかうようになったのでしょう。

国会の証人喚問でもうかつに言葉を発すれば、「偽証罪」に問われることがあり、それを回避するために「記憶にない」と発言すれば、記憶にないのですから「偽証」にはならないと考えたのでしょう。
しかし、よく考えればなんとも無責任な言葉ともいえます。
罪を犯していながら「覚えていない」などというような輩に、議員の資格どころかその人間の責任のあり方が透けて見えてきます。

特に最近気になるのが、一定程度の社会的な地位にあるものがこういった言葉を発することが多く耳につきます。

始めから自ら行ったことに対しての責任を取るつもりもないし、反省もしない。

一定程度の社会的な地位につきながらその地位に見合うだけの規範意識がないものが多く存在しているようで、多くの一般の方々のほうが、こういったことにはかなり敏感に反応している。

つまり、多くの人々は特権などをもたずに毎日の生活を過ごしているわけですが、どうも特権を手中に収めた者たちは、その特権に胡坐をかきすぎて肝心な規範意識を忘れてしまっているようです。
社会を寄りよい方向に導くために選ばれているにもかかわらず、地方議員や国会議員を問わずこうした傾向が強くなって蔓延しているために一般の庶民や国民が望むような方向と大きくずれ始めているのが、こうした言葉を多用する人間を生んでしまっている。

自らの責任の取り方も知らないし、できない人間がこの国を導くことができるのでしょうか?

もうあと数日もすれば。新しい年を迎えることになりますが。どうか来る年には、責任の取れる者にだけ特権を与えられるように・・・。