買ってみた。
真っ赤な真っ赤な口紅を。
キラキラと鱗粉が舞うようなデパートで、気になる口紅を見ていた。
そしてBAさんに声をかけたら、あれよあれよと奥のカウンターへと連れていかれて。
でも試してみたら、思ったのと違った。
そんなことあるよねー。
さあ、どうやってBAさんに断ろうかと思ったらふと思い出した。
もうすぐ推し漫画のイベントに遠征に行くのだが、その際のファッションは全身黒のコーデに赤い口紅を差していきたいと決めていたのだ。
そして「赤い口紅ないですかね?」と聞いてみた所、BAさんが試しに手にそれぞれ口紅を塗って見せてくれた。
ひとつ。
ただひとつ、キラキラと光る口紅を見つけた。
イエベの私にも似合いそうなブラウンみを帯びつつ、黒に映えそうなパキッと感もある。
完全に理想だったので、それを即購入した。
翌朝、バイトの前にそれを付けてみたらまあ違う。
顔がキラッキラしてるし、目の前にいるわたしってなかなかいい女じゃね? なんて。
クスリと笑みを浮かべて、バイトへ向かう。
職場ではマスクをしているのだが、マスクの下には真っ赤な口紅が息を潜めているのだ。
目の前のお客さんは見えてないだろうが、なかなか妖艶な口紅を付けてるぞわたし、ふっふっふ。
ちなみにこれ。
SUQQUの口紅だ。
マットリップの「焦紅」(こがれあか)。
色はこんな感じ。
偶然にもネイルと色が合ってる。
マットだけど、透け感があるので扱いずらい感じじゃない。
本当は手に塗って色を見せたかったけど、手の甲の毛が生えかけていたのでやめておく(小声)。
デパートコスメっていいよね。
私のとっちらかった日常に、大人の華が咲いた感じがする。
これからもたまにデパートにふらりと寄って、自分へのご褒美を買えるような女でありたいな。
では、また!