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むかしお芝居していた頃、劇団持っていないのに「座長」と呼ばれる人がいたの。座長はあだ名だな。座長っぽいたたずまいでいつも稽古場にいるおっさん。愛されキャラのおもろい人。

今の仕事のお取引先さんには「店長」と呼ばれる人が大勢おります。お取引先さんみなお店だもん、そりゃそうだ。

しかし、店長であって経営者で時に先生で、いつでもどこでも誰からもいつまでも「店長」と呼ばれる店長をぼくは知っている。

あだ名みないなもんで、こちらも愛されキャラのおもろい人。山形の取引先ペットハーバーノアの店長さん。日本で数名しかいない猫学博士。以前当社直営店chikata to Luludollにも猫学を教えに来てくれた先生です。

そんな店長んとこへ営業に行き、夜はごはんをご一緒になんてこれ毎度の定番コース。昨晩は店内若者客だらけの焼肉屋で、店内の若者は誰ひとり知らんだろう懐メロばかりがBGMで流れる中をぶつくさぼやきながらおっさんふたり肉つついたわけさ。

相当興味深い話しをしたと思うんだけど、あんまし覚えていないのもいつものこと。それでいいのだー。

そうだ、店長さんがぼくのリュックを持って「うわっ!重めぇなこれ!ブロンズ像でも入ってんのけ!?ハナ肇の!」なんてこれまた今の若者は誰も知らないような事言って爆笑したのだけははっきり覚えている!はっきり。

別に失った記憶は酔っ払っての事ではにゃーい。てかビール1杯しか飲んでにゃーい!いつも話題がバカ過ぎて濃過ぎて残らないだけさ、ガハハ!なんでもかんでもタメになる話しすりゃーいいってもんじゃないのよ。残る話が素晴らしいのは時と場合によるの、かえって残らん方がためになるって~場合もある。スカッとバカがいい、てことは往々にしてあるのよ。

今朝店長さんのブログを読んだら昨晩のことが書かれておりました。なんでも「お金がなくならない人がいる」話をぼくらはしたようで、あー!そうそう!なんて思い出す。

ぼくのよく知る人。何もしないのにお金増える人。お金増えるから使わないと大変で、増えるお金を使うのも大変という人。

「俺らなんて何もしなくても金減るよなー」なんて爆笑。使ってもいないのにお金を減らすマジックができるマジシャンがここにふたりもいますよー!てなもんである。

お商売が難しい時代。物が売れない時代。むかしは良かったなんていうそのむかしを知る人も減り、若者は今しか知らず、中途半端なおっさんは今に慣れてしまうのか。どうもこうも、にんともかんともなのであーる。

肉体で金を生み出すか、頭脳で金を生み出すか、精神で金を生み出すか

ぼくらのおこないはみっつめのそれで、時にサービスに近い。他と違いお金になるのはおこないからだいぶ先の話で、みなに通じる方法ではない。

経費を減らすと摩訶不思議これ売上も減る。節減ばかり考えていても決して売上は増えることがない。いつでも前向きにオツムをひねるのが賢明だと、ともすればじきオムツをしていてもおかしくないようなおっさんがふたり、肉をいじりながら話すのでありんす。

店を出てすぐ「じゃまた!」とわかれる。他に言葉はいらない。スカッとしていていい。

お商売も消費もライフスタイルも昨今は考え仕掛ける側が複雑になっているのかもしれない。

頼んだから肉が来てそこにある肉をただつつくだけ、くらいにシンプルでいいのだ。

肉のうんちくや、美味しく食べるノウハウや裏技、肉あるあるなんかは、さほど重要ではないのだ。

ってなわけで、今日もまた山形で蕎麦食って元気に回るのよ。