今年12月2日以降、新たに健康保険証の発行がされなくなり、マイナンバーカードに機能を入れ込み、マイナ保険証に生まれ変わる様だ。

 

つまり、2枚あったカードが一枚に集約されるわけだ。

行政サービスの利便性の向上、ということか。

 

私自身、何十年も、保険証を使っていないのだが(病院に行っていない)、万一の場合、医療機関に受診に行くとなってもマイナ保険証だろうと、混乱することもないだろう。

しかしながら、中には、健康保険証を残してほしい、という声がある。

特に、60代以上の人たちから。

 

80歳を過ぎた私の両親を見れば、その声も理解できる私なんだな。

 

つまり、今のテクノロジーを知らないで生まれてこられて世代にとっては、覚えるのに困難を要するのだ。

私自身、ある民間の会社において、その会社のアプリを顧客に勧めるのだが、今までよりも利便性が上がり、簡単にサービスを受けることが出来る、と謳っているのだが、特に60歳以上の方々には、操作を覚えるにはハードルが高すぎる、と感じている。

 

毎回、来店時にアプリの操作が分からない、という声が多々あるのだ。

個人情報云々ではなく、個人情報を全て教えて貰い、メールアドレスもパスワードも、本人でない人たちがアプリを起動させるための設定をしてあげる、という現実があるのだ。

 

 

 

さて、我が粕屋町議会において、9月議会で国民健康保険税の条例改正案の議案が提出された。

内容は、2枚あるカードをマイナ保険証に1本化する、という改正になる。

 

私的には、今あるテクノロジーを公的機関も取り入れるべきだ、という立場であるのだが、

60代以上の人に対しては、今の紙保険証を残してあげて良い、

だが、今60歳未満の人たちに対しては、取りこぼすことなく確実にマイナ保険証で対応する、でどうだろうか。

 

マイナ保険証を医療機関に持参しても、窓口での操作が分からない、という声が多発するのではないかね。

 

 

 

最後に、そもそも、マイナンバーカードの取得は任意が条件で始まったものだ。

しかし、今や、マイナンバーカードに既存の行政サービスを紐づける流れが出来つつあり、マイナカードの所持は行政サービスを受けるうえで必須条件となっているのが現実だろう。

 

つまり、国が国民に、ウソ、をついたわけだ。

まずは、ウソ、を謝罪するべきだろう。

間違ってましたと。

 

 

私のこの議案に対する賛否は、反対、とする。

60歳以上の人たちに対し、紙ベースで対応してやるべきと考えるから。

!!!

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