先々月、娘と孫達はコロナにかかって大変な思いをしたばかりだ。
コロナが私にうつると 大変な事になるので 手伝いに行けなかった。
そして、リ~ンリ~ン娘から電話だ。
私「その後はどうですか?元気にしてますか?」
娘「元気じゃないよ、母さん 今度はインフルエンザにかかってしまったわ。
学校で流行ってるみたいでうちの子二人ともうつってしまって、、、
そしたら、私もインフルエンザになっちゃったよ。」
私「ええ~ 今度はインフルエンザになっちゃったの?それは大変だわ。何でも、もらって来ちゃうんだね。
学校で距離をとるって言っても、無理な話だしね。」
娘「うん 私、熱もあるし、体もだるくて 何も出来ないんだ。」
私「体の回復も、まだ完全じゃないのにね 母さん手伝いに行ってあげるよ。」
娘「いいの? 来てくれたら、助かるけど」
私「いいよ いいよ すぐ行くよ。」
コロナと違って、インフルエンザは絶対、私にはうつらない。
何の根拠もないのにそう思った。
私は大丈夫と確信してすぐ行く仕度をした。
娘の家に着くと、相変わらずの台風が過ぎ去った後の様だ。
私「これは大変だ ほんとに何も出来なかったんだね。私が後はやるから、安心して休んでなさい。」
娘「私ね、喘息も出てきて、体の酸素が足りないみたいだわ。
病院に行って、点滴して貰うわ。ゲホゲホ」
私「うんその方がいいわ。」
女子孫「おばあちゃん お腹すいた。何か食べたい。」
私「ハイハイ 何か作るから待っててね。」
娘「女子孫は、もう元気になったんだけど 男子孫はまだ熱が続いてるんだ。」
私「いつも、熱が出てもすぐ下がるのに珍しいね。」
男子孫の体は湯タンポの様に熱い。
そして、娘が会社の人に 母が手伝いに来てくれていると話をしたら、今度は、お母さんがインフルエンザにうつらないかなと心配してくれた。
だけど私は、高い熱を出してる孫達に接触しても、インフルエンザになる事はなかった。
娘「どうして母さんには うつらないの? いいな 元気で。」
私「予防注射もしていないのにね。何でも食べるからかなぁ
それとも長い年月をかけて、免疫がついてるんだよ きっと。」
双子は、しょっちゅう かわるがわる熱を出す。
けがをしたり皮膚病でも悩まされる。目が離せなかった。
双子が、産まれてから 私はある人に聞かれた。
ある人「双子ちゃん、大変だね 誰か助けてくれる人はいるの?」
私「私の孫なんだし 私が双子のお世話を、出来る限り手助けしようと思っているんです。」
と、言った。
ある人「それでも、孫の世話は大変だよ。
みんな少しの間ならいいけど、ずーっとはイヤだって言ってるわ。
孫のめんどうは、みたくないってね。
長続きしないもんだよ。一年と続かないよ。あなたも きっと根をあげるよ。」と私に言った。
だけど、私はそうは思わなかった。
一人育てるのも大変なのに 初めての出産が双子だ。
私は、双子がいる知人に どうやって育てて来たか聞いてみた。
小さいうちは、それなりに、大変だと、経験した話を教えてもらった。
娘は双子用のおんぶ紐を買って、後ろにおんぶ 前にだっこをして見せた。
ああ、これは見ているだけでも大変だ。
そして、歩くようになったら、外では危ないので、ハーネスを買った。
そんなのを見て、私が出来る限りの手助けを、してあげなければと言う思いが強くなった。
それは、夫と私にとって、思いもかけない双子のエンジェルさんが、スクスク育つ事を願っているからだ。。
どんな時も、私は見守ってあげなくてはと思っている。
だから今まで、根をあげた事は無いのだ。
それは、亡くなった夫の願いでもあるからだ。
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