私はもともと、薬を飲むのは 私の本意ではない。飲まなくて良いんだったら、なるべく飲みたくはない。

副作用が、あった訳でもないのに、薬の副作用が怖いと思っているからだ。



いつも かかっている、循環器の診察でのやり取りだ。



医師「血圧が高いですから、薬を飲みましょう。」



私「いえ、薬はちょっと、、、

飲みたくないです。

食べ物で、何とか下げてみたいんですけど。」



このやり取りが、診察の度に 毎回つづいた。

血圧の上が150位なら、何とか下げられると思い、薬は断り続けていた。


医者「そう言って 薬を飲まないで、後になって助けてくれって そう言って来る 患者さんがいるんだよ。」と言った。



そんな事を言われても、血圧を下げる薬は、なぜか飲みたく無かった。

だから、断り続けていたのだ。


あんまり 私が頑固に拒むので、お医者さんは、ついに 怒ってしまった。



先生が怒っていても、私は全然気にならなかった。平気だ。



お医者さんにしたら、私は素直じゃなくて 困った患者なのかも知れない。


私は診察室を出て、会計の前に座った。


先生が怒ったので、私が困っていると、看護師さんは勘違いをしたのかも知れない。


座っている私の横に座って、なだめて来た。



私の心(う~ん ここはもう来れないなぁ 先生を怒らせちゃったし 薬は飲まないんだから、もう病院に来る必要ないか)


何て、かってな私なんでしょう。


それから、しばらく病院ヘ行くのはやめた。



そして二年が過ぎた。

年令のせいなのか、少し走るだけで心臓がトックントックンと鳴った。

(しばらく測っていない血圧は、どうなってるかな?)


前の病院は気まずいので、前と違う病院で 診てもらう事にした。


血圧の上が150だ 前とあまり変わっていない。


医師「毎日自分の家で、朝夕と血圧を測って下さい。」と言われた。

私は血圧の手帳に、毎日 記録する事にした。


そして、帰り道、薬局ヘよった。

私(血圧下げる飲み物 何かないかなぁ りんご酢がいいんだ。

トマトジュースもいいのか、青汁も野菜が撮れない時いいかもね。)



毎日起きてから、ストレッチもする事にした。

首筋を伸ばす両手を組んで反る腕を左右に伸ばす。ゴキゴキなった。


そして手と足を、ブラブラする体操だ。

ブラブラ 気持ちが良い。

血液が指先まで届きそうだ。

これが、とても私の血圧を、下げた。


毎日記録する数値が下がってきた。


そして、病院の診察の日 血圧の記録130~120になった手帳を見せた。


医師が私の血圧を、測った。


医師「110~90ですね」


私「え、低い!」と叫んでしまった。


医師「これが正常ですよ。」



病院で測るのは、家で測るより高くなるって聞いていたのに、今までにない低さだ。


この血圧の数値は、私が若い頃の数値だ

今は、若い時みたいな運動は、出来ないけど このブラブラ体操は、いつでも出来るし簡単だ。



私は、食べ物に気をつけながら、ブラブラ体操をし続けた。

私には、この方法が一番あっていたらしい。

こんな風に、血圧が正常値になれるなんて、と思った。

このまま、私は、薬に頼る事がないように、続けて行けたらいいなと思う。





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