今日は家の名義変更のため 法務局へ行かなければならない。



難しい事を言われるようで、本当に苦手な所だ。



今日は覚悟をして出かける。



バスを降りた。

方向音痴の私だ今一場所がわからない。



この辺かな


あ!男の人がいる。

あの人に聞いてみよう。



私「あのう、法務局はどっちへ行けばいいですか?」



男の人「ここをまっすぐ行って、右にちょっと曲がって、

少し行ったら左に曲がって、

又右に行くと左側にありますよ。」



あ~わからない、

迷い道くねくねだ~



それでも、言われたとおりに

キョロキョロしながら歩いて行くと、大きな建物が見えてきた。



早とちりな私は

あ、ここだと思い中へ入って行った。



私「あのう法務局はここですか?」



受付「ああ、ここは違いますよ。この裏側にあります。」



思いこんじゃって 看板確かめなかったなあ。



裏へ回ると

あった ここだ。



なんとか予約の時間に間に合った。



受付の窓口へ行き緊張しながら待っていると、呼ばれた。



法務局の人は、たくさんの書類を出してきて、次から次へと説明して行く。



(あ~そんなに早く説明されても、わからないよ。

これは大変だー。

でもこれをやらないと、終わらないし やるしかない)



法務局の人「不動産は、遺産相続となりますから、お子さん全員の署名と印鑑が必要です。


ご主人の生まれた所の役所から戸籍を取って来てください。


行けなかったら電話をすれば、送ってくれますよ。」



私は聞きのがすまいと 今までになく真剣だ。



体が熱くなって来て額と手が汗ばんで来た。



法務局の人「これから 何回か来てもらう事になります。」



そして帰り道

さっき来た道を覚えたはずなのに、又 ウロウロしてしまった。



バス乗場までやっとついた。



そして相続登記の申請が終わるまで3ヶ月近く かかってしまった。




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