婚活中のアラフォーのkasumiです。

 
 
昨年、祖母が亡くなり実家に戻り葬儀一連を取り計らっていた時です。
 
共働きの両親に代わり幼い私達きょうだいを育てくれたのは祖父母でした。
 
今はワーキングマザーが主流ですが、当時は専業主婦家庭が多い時代だったと思います。
 
母は理系の変わり者で、ママ友のグループにも入らない、あまり周りの空気も読まない頑固でマイペースな人で、本人の意思で独身の頃と同じペースで仕事をしていました。
 
平日は家事育児は祖父母が担っていました。
 
母が仕事でいなくても寂しいとかいう、気持ちは全く無くて、先生業をしていて周りから〇〇先生と呼ばれ信頼されていた母を見て、仕事する女性とは家庭を顧みず、仕事優先で責任を全うするべきだ、と子供ながらに思ってました。
 
時代的にも男女雇用均等法などで働く女性がこれからの女性像なんだ、みたいなマスコミのイメージ作りもあったように思います。
 
その中で祖母の生き方は家庭中心だし、家に縛られた生き方なんだとか思っていたのかも知れません。
 
 
葬儀の中で祖母の生前の写真をスライドショーする事があり、写真を集めていると、
私の保育園入園式、卒園式、小学校の入学式に祖母と一緒に写っている写真が出てきました。いつも学校などのセレモニーにはいつも母は不在で祖母が私の成長を見届けていてくれた事に改めて気付きました。
 
 
表で活躍する母の影に祖母がいつもいて、目立たないように思えたけど、
それは決して影にいたわけでないと思いました。
 
 
今しきりに言われている、女性の活躍って男性的に社会でインパクトある活躍をする事を指しているように思えて少し違和感を感じます。
 
社会で活躍するだけが、女性の活躍の指数ではないし、安易なスローガンに振り回されている印象もあります。
 
 
 
 
 
お通夜のお開き時に母が見知らぬ中年の男性と話しています。見知らぬ中年男性は頻りに母にお辞儀をしています。
 
 
後で聞くと母がお世話した元教え子だそうです。
祖母の訃報を聞きお通夜に参列してくださったそうです。
そこでかつてお世話になったお礼とそのときの進路指導が今の自分の人生を良いものにした、母の指導の感謝を伝えていました。
 
母に
 
さすがです。大先生、凄いね。
 
と言うと、
 
母は
 
おばあちゃんのお陰で仕事は続けられたし、子供のたちも育った。
今日は教え子がおばあちゃんのお通夜に来ておばあちゃんにお線香あげてくれたから嬉しいわ。
私はおばあちゃんには感謝してもしきれない。
おばあちゃんがいたから全てあるからね。
 
と言われて・・・。
 
 
更に涙が出そうになった。
祖母の直向きな家での働き、
母の責任を持って仕事していた事、
 
誰がかけても今の私はいなかった。
 
 
ふわふわ上っ面のかっこよさに惑わされがちな私。
 
本質的な事って、見た目のかっこよさには出てこない
泥臭いけど、一番大切な事、揺るぎない根幹部分って何だろうと思う。
 
それって筋を通す事。
信念を持って責任を持つ事。
 
責任を持つ覚悟がなかったから、私は結婚に向き合えなかったんだと思う。
 
良い事も、悪い事も、全て向き合ってつきあっていく覚悟を自覚し、
 
結婚というものが自分の中で現実的なものに見えてきた。
 
 
 
 
 
 
 
大切な事を教えられた、気づかされた祖母の法事でした。