明けましておめでとうございます。
毎年のように、12月31日から1月1日にかけての年越しをエジプト、カイロでステージショーの中で2013年を迎えました。
昨年だけは、エジプト革命の影響の為、サウジVIPのスペイン、マドリッドのお城でのニューイヤーパーティショーで踊って新年を迎えたのに対し、
今年はこうしてエジプト、カイロでまたニューイヤーショーで新年を迎える事が出来て、エジプトも徐々に安定を取り戻しているのか?と思いたい。
エジプトなどは革命からゆっくり立ち上げている最中だし、イスラム中心の新憲法も承認されたばかり。大晦日といえど町はいつもと変わらずかなり静か、世界中でのサラブレーション雰囲気なく、殺風景。
そうしたニューイヤーパーティなど来れない若者同士はナイル川沿いでニューイヤーを迎える。
「アラブの春」が関係ない唯一のアラブ首長国、ドバイの世界一高いボルジョ・ハリーファでは
新年のカウントダウンと共に、信じられない位の超ド派手な打ち上げ花火があげられ、その様子たるやこの世の物とは思えないド派手な金のかかった物凄い打ち上げ花火でした。
(いつもい言っているけど)恐るべしオイルマネー

年末から新年にかけて日本から集中レッスンの為いらしてる方々も、
深夜真夜中にも関わらず、
私の踊るこのニューイヤーパーティショーフォト
にいらして下さりました。フォト
 その中の一人の方は、普通のクルーズショーの時も観にいらして下さり、
その時もニューイヤーの時も他のお客さんのように座って観ていないで
立ったまま熱心にご覧になって下さっていました。
普通のお客さんと違って、ショーを楽しもうというよりも学ぼうという真剣な姿勢の表れなのかと思います。
私の方でも、少しでも参考になればと、彼女らがプライベートレッスンでやったばかりの曲をあえてステージで使ってみたりしました。
ステージショーでプロのダンサーは振りを上手に踊るだけでは、エンターテイナーショーにならないのです。その日その時のお客さんによって、例えば、観光客、現地エジプト人客、そのエジプト人客でも子供のいる家族連れ、カップル、男性客グループ、或いはアレキサンドリアからの、南エジプトからのお客さん、若い人達、お年を召した方々、宗教的な人、そうでない人、エレガントなハイクラスを好む客などなどお客さんによって踊るスタイル、雰囲気を曲目を
ダンサーは、見極めて臨機応変に踊り分ける。
レッスンでやって慣れた曲なのに、ステージでは生演奏楽団との絡みもあり
レッスンでお伝えした振りと大きく違ってくるという事もあります。
「こういう客の時こう踊るのか、こう絡むのか」
「こうしたタイミングで楽団と掛け合うのこうか」
「こうしたステージではこの振りをこうフォーメーションするのか」
そして衣装がどうかとか・・
沢山のチェックするべき観方がある事でしょう。
しかもこの日はニューイヤーパーティという特別なステージですから、
  
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お客さんもハイソサイティの大人グループから、男女カップル、女子供の家族連れまで、フォト
そしてたまたまなぜか観光客日本人新婚さんカップル2つグループもいた。ちなみに私の知り合いの方ではない。
そんな全ての方々に喜んで頂けるよういつにも増して気を配る。
日本人新婚さんカップルの人達、テーブル近くに写真撮りに行ったら
何かとても喜んでくれたな~。
こうしたクルーズではいつも2回しか着替えないのに3回も着替え、2回目の着替えショー直後         フォト
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に丁度カウントダウン。
こちらのカウントダウン、なぜかカウントした後
大きなケーキ運ばれ入刀。あれ、欧米でもこんな習慣あったけ?
何か誕生パーティとかと一緒の感じ。
まあ新年おめでたいので、ケーキ入刀という事に解釈。

その後タンヌーラショーが入り、私の3回目着替えてのショースタート。
 フォト フォト
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22時半スタートで、ショーを終えたのが年明けて1時過ぎ。
行く年来る年瞬間をを挟んでの長い時間ショーだった。
私達アーティストにとってこの日は皆忙しく、2~3つ場所掛け持ちしたりする。
ギャラもいつもの2~3倍。そんな中でもこの大切なカウントダウンを迎える場所はそのアーティストにとってレギュラーの場所か大切なかかわりのある場所。
私とそのクルーズの楽団の何人かは次の場所のパーティにすぐ移動。
そうしてもう一つステージ終え、帰宅したの朝方4時頃。
帰宅してジャクージにつかりながら、つくづく思ったのが
去年のエジプトは国全体がニューイヤーどころではなかった。
革命前のカイロではニューイヤーというと、ナイル川に立ち並ぶ様々な5スターホテルは「happy new year ...年」とかのイルミネーションが華やかに飾られたが、
革命後はどのホテルもそんなイルミネーションが全くなく暗かった。
今年もそうしたイルミネーションはないが、イスラム暦のお正月のような賑わいもないが、それでもニューイヤーを祝う人は祝う。
そんな感じ。
私は何が起こっても、
踊りでニューイヤーを迎えるのが自分らしいといつも思っている。

皆さま、
どうぞ今年も宜しくお願い致します。